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【記者会見】連敗を「2」でストップ。町田・甲斐修侍監督「本来の姿を体現してくれた」

9月8日、駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場にて、しながわシティとペスカドーラ町田が対戦した。

立ち上がりから攻守が入れ替わる拮抗した展開が続くなか、14分、町田はカウンターのピンチから原辰介が逆カウンターを発動。並走する荒川勇気にボールが渡ると、そのまま右足で力強いシュートを放ち先制点を奪った。

1-0で折り返した町田は、28分、右サイドで相手のパスミスから阿部瑠依がロングシュートを放つ。相手のGK・黒本ギレルメが攻撃に参加し前がかりになっていたことにより、ボールはそのまま無人になったゴールに吸い込まれ、貴重な追加点をマーク。2-0で町田は勝利を収め、連敗から脱出した。

試合を終え、甲斐修侍監督とキャプテンの伊藤圭汰が記者会見に出席した。

ここまでの積み重ねを、再認識する試合になった

──試合を振り返って。

●ペスカドーラ町田|甲斐修侍監督

直近2試合で負けてしまっている状況で今日の試合を迎えたので、2敗した分を取り返さないといけない大事な一戦でした。メンタル、フィジカルコンディション、そしてゲームに勝つということの全てにおいて、全員で準備をして挑んだゲームでした。

内容としては、勝っていた頃のチームを取り戻せる時間も多くつくることができ、ようやく選手たちも自信をもって戦うことができたので、とても良かったと思います。

我慢のゲームになることも想定して、長い時間耐えしのぐことになるだろうと選手たちには最初から伝えていていましたが、案の定難しく、捗らない試合でした。ただ、うちのチームは忍耐強さで今の順位にいるので、ある意味また本来の姿を選手たちが体現してくれたとも言えますし、次につながるゲームになったかなと思います。

──2連敗になってしまう前に2週間ほど間が空きましたが、後半戦に向けて改善点や変更点があったのか、また、その取り組みが機能しなくて連敗に繋がってしまったのか、要因は?

北海道戦を迎えるまでの期間では、ほとんど何も変えていません。変える予定もなかったので、正直どれだけ継続するかというところにフォーカスとしてやっていました。

あの試合は大差になりましたが、リーグ戦という長い戦いで、どうにもならない時間だったり、ゲームがあることはつきものだと思います。前半で点が入らなかったり、後半の失点の内容でを見ると、負けたことは本当にもったいなかったし、勝つべき試合を落としたのは本当に大きな失敗だったと思います。ただ一方で、まだそういうゲームをしてしまうチームの現状を受け止めて、学ばないといけない。それをしっかり理解しておいて、次につなげたかったんですが、大分戦も勝つことができませんでした。

ただ、以前もお話ししたと思いますが、チームが負けるとこれまでやってきたことを否定したくなったり、誰かのせいにしたくなったり、ちょっとベクトルがみんなずれ始めたりっていうことが起こりがちです。そこは本当に口を酸っぱくして言いますが、ここまでの積み重ねをみんな信じなきゃいけないですし、そういうことを再認識する試合になったと思います。

──前回しながわとのホーム戦で、戦略的に準備していたものがうまくいかなかったという話をお伺いしました。今日の試合については、岡山監督のやりたいこと、しながわの強みを出させず勝利に繋げられた印象を受けました。やはりしっかりと準備をしてきたんでしょうか。

そうですね。おっしゃっるとおり、特徴をスカウティングである程度理解はしてましたし、攻撃時に多くの選択肢をもっているチームなので、いかに長所を出させないかについては意識をしてました。前回ディフェンスがはまらなかった部分も、キーパーを使われた時の想定も含めていくつか対策しましたが、今日は選手がハードワークしてくれたので、本当に良かったと思います。

──今日、2セットを主に使いながらも、特に若い選手を中心とした3セットも起用していました、今日の試合に向けた狙いと、そのセットにいた阿部瑠依選手がゴールを決めたということについて感じていることを教えてください。

まず、ピヴォの遠藤颯がようやく試合に出られるコンディションまで戻ってきて、それぞれのセットを使う時間もコントロールしないといけないなか、3セットを使う選択肢を今日はもつことができました。これまでは、ファーストセット、セカンドセットとプラス2人程度で試合を進めてきましたが、3セットで回せる時間が増えることで、強度を保ってプレスをかけ続けられます。遠藤がある程度復帰してきたというところが、今日のような戦い方、セットの使い方につながりました。

遠藤自身がここまで試合にあんまり出ていないので、印象が薄いかもしれませんがコンディションさえ上がれば、様々な局面で得点を決めるポテンシャルがある若い選手なので、これから経験を積めば、たくさんチームに貢献をしてくれる選手になると思っています。

阿部とのコンビで得点に絡むシーンは、オーシャンカップからいくつかありました。そこの2人の攻撃面と、あとバランスを取る倉科亮佑と雲切啓太で、紅白戦でもコントロールできた時間があったので、今日は迷わず使うことにしました。

──次戦に向けて。

1週間空くので、体も頭もしっかり休めてリセットして、湘南ベルマーレ戦に向けて分析をしながら、全員いい状態でまた戦える準備をしたいと思います。

2-0以上の結果を出すことが必要

●ペスカドーラ町田|伊藤圭汰

──試合を振り返って。

チームが2連敗して、改めて勝つことは簡単なことじゃないと実感しましたし、そこでもう1回皆で気持ちを切り替えて、また勝ち続けるチームになれるように、今日の試合に向けて練習してきました。

今日も我慢強く、勝ってた時の町田のフットサルができたんじゃないかなと思います。ただ2-0以上の結果を出していかないと今後もまた難しくなると思うので、またみんなで頑張っていきたいと思います。

──月曜日から代表活動でブラジルに行きますが、そこに対しての思いを教えてください。

素直にまずうれしいです。約2年間、代表に選ばれず苦しかったし、代表に向けてやっていたことも個人的にはありました。

やっぱりここからが大事で、試合で活躍するのはもちろんですし、メンバーに残るっていうのもそうですし、チームで活躍を続けることも大事なので、まずはブラジルでも結果を残せるようにがんばります。

──今日は平日のお昼で、普段とはちょっと違う試合環境でしたが、選手としてコンディション面や色々調整面での影響はありましたか。

試合が日曜の時もありますし、こうして金曜日の時もありますが、毎週トレーニングして調整してやっているので、そこは特に問題なくやれ増田。

──次戦に向けて。

僕は累積が4枚になってしまったので次のホームゲームには出れませんが、みんなならやってくれると思うので、チームを信じてスタンドから応援したいと思います。

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