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「優勝できなきゃ“恥”」の真意。日本代表・原田快はなぜ、異例の全試合出場を決めたのか?【U-18選手権コラム】

不完全燃焼で手にした“自身初の”優勝

今大会の町田は、グループステージで第2回大会準優勝の北海道釧路北陽高校のほか、第1回大会準優勝の名古屋オーシャンズU-18、第6回大会準優勝のシュライカー大阪U-18と同じ組に入っていた。原田のポジションがフィクソであることに加え、Fリーグ下部組織の相手は守備も整備されているため、大量得点は難しい状況だった。実際、第2節の名古屋U-18戦は、相手GK物部呂敏の存在もあり、0-0のスコアレスで終えた。

グループステージ突破のかかった第3節の大阪U-18戦は、得点を取ったうえで引き分けに終われば、町田U-18と大阪U-18の両チームの決勝ラウンド進出が決まるという特殊な状況だった。そんななか、前半4分に先制点を挙げたのが原田だった。左サイドから豪快なシュートを決めて試合を動かし、4-1の勝利に貢献してみせた。

しかし、準々決勝の近江高校ビーパイレーツ戦(7-1)、準決勝の聖和学園高校フットサル部戦(3-1)はゴールなし。自らが積極的に得点を奪いにいくよりも、ゲームをコントロールしながら、無難なプレーを見せていた。そこには思惑があった。

「言い方が悪く聞こえるかもしれませんが、僕がボールを持っている時、相手がどれだけプレッシャーをかけに来ていても、正直、怖くないなというのはありました。1対1で取られる気はしなかった。決勝まで3日間で6試合あったので、フィクソをやると言われていた時点で、決勝まで『どれだけうまくサボれるか』を考えていました。最後に決勝ですべての力を出し切るために、コントロールをしながらやっていたんです」

ところが、その決勝が対戦相手の遊学館高校に新型コロナウイルス陽性反応者が複数出たことで、中止となってしまった。町田U-18と遊学館の同時優勝が発表された表彰式、ひときわ喜んでいた原田だが「出し惜しみをしたまま終わったね」と声をかけると、「本当にそうですよ。不完全燃焼ですね。原田快、不完全燃焼ですよ。やるべきことはチームとしてやってこの結果だと思うので。ただ優勝とはいえ、悔しい形で終わってしまった感じがありますね」と、苦笑した。

「個人で世界一になりたい」という夢に向かって

U-15年代でバルセロナ遠征を行った際、バルセロナに見初められたという原田の動向は、現在もカタルーニャの名門クラブからチェックされ続けている。そして18歳となったことで、今シーズン中にもスペインへ渡る可能性があるのだ。彼が今大会で、一度も獲得していなかった日本一にこだわっていた理由も、そこにある。

「キャリアの最後の1、2年は日本でやりたいと思っていますが、自分の夢は、個人で世界一になること。リカルジーニョやファルカンのようになる。ずっとそれを目標にやってきましたし、そのために自分が一番レベルアップできる環境でプレーしたい。それが今はスペインだと思う」

原田は可能な限り早く海を渡りたい意向を口にしている。

原田が次に出場する予定の試合は、12日に行われる第7節ボルクバレット北九州戦だ。U-18年代で日本一になったものの不完全燃焼だった原田は、この試合で持てる力のすべてを爆発させるはずだ。

大会レポート

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