「世界陸上」田中希実が1500mの雪辱を果たす魂の走りで5000m日本新達成!26日の決勝にも期待
田中希実(写真:AP/アフロ)
8月24日(日本時間)、世界陸上女子5000メートルに出場した田中希実が14分37秒98の日本記録タイムで3大会連続となる決勝進出を果たした。
今大会の女子1500メートルで準決勝敗退となっていた田中は、5000メートルで日本記録を約15秒も更新する魂の走りを見せた。
今までにない感情によってその才能を開花させた田中
田中希実はモチベーションの持っていき方に苦労していた。
コーチであり父である田中健智氏は、「むなしい」という言葉ばかり口にする娘を見ていた。
モチベーションはどんなスポーツにおいても(スポーツだけでなくすべての物事に対しても)重要であり、モチベーションが低下した状態で成功を成し得るのは不可能と言ってもいい。
一時はチーム解散まで考えたが、その後田中は冷静さを取り戻していく。
1500メートルで決勝進出できなかったことで、今まで見えなかった物が見えてきたのだ。
「おんぶに抱っこじゃなくて自分でも大丈夫だと見せられる選手になりたい」
感覚は研ぎ澄まされた、自然とモチベーションが上がっていく。
1000メートル付近で2位の位置に付けると、中盤以降も粘りを見せ先頭集団に食らいつく。
「日本記録を狙っていた」というように、強い気持ちを纏った田中は、もはや世界の強豪と引けを取らないランナーとなっていた。
強豪ひしめく準決勝で日本記録を大幅に更新し6位で決勝進出を果たしたのだ。
現段階ではまだメダルは遠いかもしれない。
しかし、このブダペストの地で選手として大きく成長した田中は、今後メダルを狙えるランナーになっていくはずだ。
女子5000メートル決勝は8月26日27時50分(日本時間)を予定している。
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