旗手怜央と伊東純也の離脱で一気に選手層が薄くなった日本代表、高まる堂安律の重要性
写真:堂安律(提供:ANP Photo/アフロ)
2月1日、日本サッカー協会は伊東純也のチーム離脱を発表した。
伊東の性加害報道を受けて、「心身のコンディションを考慮した結果」と説明した。
1月31日に行われたバーレーン戦で旗手怜央も負傷しており、日本代表は一気に重要な戦力を2枚失うことになった。
中盤の2人が抜けることで一気に選手層が不安に
旗手と伊東という日本代表における中盤の主力2人が一気に抜けるという事態は、かなり大きな戦力ダウンであるといえる。
旗手の代わりは守田英正や佐野海舟が務めることができ、伊東の代わりは堂安律や久保建英が務められるため、一見するとそれほど大きな問題はないように思える。
しかし、決勝に駒を進めると仮定するならば、ここから短期間で3試合をこなさなければならない。
各ポジションで選手を入れ替えながら、チーム力を維持していかなければならないわけだ。
左WGに関しては、三笘薫が復帰を果たしたことで「中村敬斗→三笘薫」というハイレベルなローテーションが可能となるため問題ないだろう。
トップ下は久保建英と南野拓実、ボランチは遠藤航と守田英正、佐野海舟で回すはずだ。
しわ寄せが来るのが右WGとなる。
現状は伊東が不在になったことで堂安律がファーストチョイスとなったが、代わりとなる選手が見当たらない。
もちろん、久保も右WGを得意としているが、旗手怜央が離脱したことで中(トップ下や4-1-4-1のインサイドハーフ)でプレーする機会が必然的に多くなるはずだ。
浅野拓磨や前田大然を右WGで起用する選択肢もあるが、CFも主力は上田綺世のみとなっているため、浅野か前田を右に回せばCFの層が薄くなる。(残念ながら細谷真大はCFとしては役不足だろう)
堂安律の重要性が極めて高くなった
旗手と伊東の離脱によって、右WGは堂安に任せる形となるだろう。
さらに、もしも遠藤や守田、佐野のいずれかに怪我や累積警告、レッドカードなどのトラブルが起き、人員不足となるようならば、アンカー+インサイドハーフにするしかない。
その際は、堂安のインサイドハーフという選択肢も出てくるだろう。
要するに、堂安はアジアカップにおける日本代表の中盤において最も重要な選手となったわけだ。
もしも堂安にトラブルが起きたとしたならば、まさに「緊急事態」となるはずだ。
ラウンド8で対戦するイラン代表は優勝候補に挙げられるほどの強豪国だが、ぜひこれ以上の離脱者を出さずに勝ち進んでもらいたいものだ。
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