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岩井明愛が“シルバーコレクター”返上 涙の2勝目で「不安が自信に変わった」

涙のツアー2勝目をつかみとった岩井明愛(撮影:鈴木祥)

<住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 最終日◇17日◇新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県)◇6534ヤード・パー72>

最後に涙が、21歳にかかっていた重圧を物語っていた。単独トップで出た岩井明愛が4バーディ・1ダブルボギーの「70」で回り、トータル15アンダーで逃げ切り優勝。ツアー2勝目を自身初の完全Vで飾った。

山あり谷ありのファイナルラウンドだった。1番で幸先良くバーディを奪ったが、その後は9ホール連続でパー。後続と2打差で迎えた後半は11番から2連続バーディを奪い、独走態勢を築いたかに思われた。

だが、14番パー4でトラブル。バンカーから放った2打目がグリーンを大きくオーバーし、これがOBに。ダブルボギーを喫して連続バーディが“帳消し”になってしまう。

15番パー5も取りこぼし、一時は小祝さくらに並ばれる。しかし、16番パー3でベタピンにつけてバーディ。これで一歩抜け出す。上がり2ホールはともにパーで締めて優勝を決めると、涙を流しながらギャラリーの大歓声を浴びた。

今年4月にツアー初優勝を挙げたが、その後は2位が5回。あと一歩のところで勝利を逃し続け、苦い思いを味わってきた。それだけに、大きなプレッシャーに打ち勝ってつかんだこのタイトルには大きな意味がある。

優勝スピーチでは「本当に2勝目がなかなかできなくて…。(涙ぐんで)不安もあったんですが、きょうこうやって優勝できてうれしく思いますし、不安が自信に変わりました。来週からもあきらめずに頑張りますので、応援よろしくお願いします」。最後は笑顔でさらなる躍進を誓った。

来週は東北での「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」、そして大一番の「日本女子オープン」が控えている。シルバーコレクターを返上した21歳が勢いそのままに、メジャー初Vへまい進する。

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