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【パパ、キャンプ場作るってよ。】第16回「建設工事②夫婦でログハウスを建てちゃったぞ」

事前準備

ログハウスの建設工事でまず初めに取り組んだのは、大量のコピー。

「説明書の束を読んどいて」というパパの依頼。

ママは、説明書が2つ無いと、お互い確認できなくて大変だと思って、コピーをとることに。ママ、偉くない? ( -`ω-)どや

コピー・ファイリングを終え、やっと読み始めて一瞬で気づく、専門用語のオンパレード。

▲フリガナまでふってある、ママの書き込み

マイホームを建てたこともないので、初めて見る建築・住宅用語から、必要な大工道具まで、逐一調べないとわかりません。

さらには、幾重にも分岐する手順。

断熱材を入れる場合、ログの厚みが何mm以上の場合、このモデルの場合など、複数に手順がわかれるので、どこを見ればいいのか、ちょいちょいわからなくなります。

そして、極めつけは、途中でなくなる日本語www

フィンランドのメーカーの直輸入品なので、特に文章がない図面などは、日本語訳せずにそのまま使用されています。

そのため、この図はなんだ?というところからのスタート。

また、ログを積む順番も、4面の壁の立面図から読み解かなければなりません。

気づいて、事前に積む順番リストを作ったママ、超グッジョブ(๑• ̀д•́ )b✧

▲ママにしかわからない暗号と化したリスト(1段目は、左右に4番、ポーチ前面が7番、ハウス前面が11番、ハウス後面が9番という意味)

まず、手順としては、基礎にログ材を固定し、その上に、キャンプファイヤーのように、ログ材を縦・横・縦・横と、井の字に積んで、6畳の小屋の壁を作ります。

あ、もちろん、キャンプファイヤーとは違って、隙間はちゃんと埋まりますよ(;・∀・)

ログ材の上下には、実(さね)と言われる凸部があり、上下の凹凸がピッタリ合うように作られています。

また、ログ材が直交する四隅の凹凸部分は、ノッチ部と言い、いずれも、ログ壁の中を縦に貫通するように掘られた穴に、ダボを打ち込むことで固定します。

ログ材が積み上がったら、屋根を張り、床を張り、窓やドアなどの建具や、その他の装飾品を取り付け、防腐剤を塗って完成です。

さあ、作り方は頭に叩き込んだので、予習はバッチリ( ・`д・´)

いざ、現場でどうなることか…!?


現場・建築準備

待ちに待った、ログハウスキット到着の日。

ちなみに、購入したBIGBOXというお店の場合、保管期限が決まっていて、それまでの日で都合の良い日を連絡して、届けてもらいます。

▲完成した基礎

管理棟の基礎工事が雨の影響で遅れていて、急いで連絡したら、実は保管期限ギリギリだったっていう^^;

木材は全部で6パック。10トンユニックで来るらしい…。

でも、ショベルカーで1トンまで吊れるから、6パックなら多分大丈夫!と思っていました。

▲実際に到着した10トンユニック

さすがに10トン車は、パパとママが敷いた砂利道に入れるわけもないので、最悪の場合、近くの駐車場で降ろしてもらって、木材を担いでシャトルランをするしかありません。

せめて敷地内に降ろしてもらえるといいのですが…。

念のため、友人にお手伝いに来てもらう手筈を整えておきました。

すると早朝、知らない番号から電話が。

「やばい!もう来る!!行かなきゃ!!!!」

パパの見込みでは、トラックの移動時間を鑑みて、8時前に着くことはないだろうと踏んでいたのに、全然早かった

とりあえずパパは山に向かい、ママは友人をピックして山に到着。

すると信じられない追い込まれた表情で、ついて早々、友人に挨拶もなしに、次々と指示を出してこき使うパパ。

というのも、すべての木材を敷地内に降ろすことはできたのですが、道を塞いでしまっていて、基礎屋さんのダンプが入れない…

そして、仕方ないからと、基礎屋さん一同、木材運びを手伝ってくれちゃっている…!!

これは、めちゃくちゃ焦りますね((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

ログ材以外の4パックは開封して、軽いものは手で運び、重いものは基礎屋さんがショベルカーで運んでくれました。

ただ、肝心のログ材の2パックが重すぎて、ショベルカーでも持ち上がらない…(パッケージ側面に990kgと書いてありました)

そこで、基礎屋さんが、前と後ろ2台のショベルカーで吊って運んでくれるとのこと…素人には、そんな難易度の高そうなこと思いつきませんアワ((゚゚дд゚゚ ))ワワ!!

しかも、入り口はなかなかの傾斜だったり、坂の上の前側を吊っているショベルカーの方が馬力が少なくて、持ち上がらないのを、排土板に乗せるという裏技?でしのいだり…

もう我々、ただ見ていることしかできませんwww

というわけで、基礎屋さんのお陰様々で、無事ログハウスキットの搬入が完了しました!(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)感涙


ログ積み開始

搬入から20日以上も経ってからですが、いよいよ基礎工事が終わりそうなタイミングで、いざ開封〜!!

2パックのうち、どちらから開ければいいんだろう…どんな順番で入っているんだろう…と2人でおろおろ。パックの周りをうろうろ。

そこで、ママ、梱包を解く直前、間一髪のところで、ひらめいた!

説明書のこの図って、パッキングリストなんじゃ!?

ただ、そこは海外クオリティ。

パッキングリストと実際のパッキングは、概ね正しいけど、ちょっと間違っているっていう。

ひとまず、何がどこにあるか、大抵わかるようになって安心したので、いざ、オープン!

▲軽トラや3トンユンボと比べてわかる、ログ材の大きさ

まずは、土台ログを取り出して、基礎に固定する前に、防腐剤を塗っておきます。

▲ピニーという黄色っぽい茶色をチョイス…したはずだった…(事の顛末は次回へ続く)

次に、基礎の上に、防水シートとなるアスファルトルーフィングを敷くので、事前にピッタリのサイズに切っておきます。

そして、満を持して、ログ積みスタート!

目標は3日間。次の雨までに、積み終わりたいのです( இωஇ

ただ、最初の基礎のアンカーボルトとの位置合わせが、最難関。

以前、水道工事で、複数のアンカーボルトに固定しようとすると、あっちが入らん、こっちが入らんと、大変な思いをしました。

【パパ、キャンプ場作るってよ。】第15回「建設工事:自分で水道を引いちゃったぞ」

覚悟と気合い十分に臨みましたが、だからって、できるわけじゃないwww

アンカーボルトの位置を測ってドリルで穴を開けたり、実を落としたり、ホールソーでナット用の穴を開けたり、垂直でないアンカーボルトを叩いて直したり、微調整を繰り返し、なんとか縦2本は完了。

しかし、この2本と垂直に交差するはずの3本の木が、反ってしまっていて、ミリも入らない。入る気配すらない。

▲途方に暮れるママ(余談ですが、6月なのにフリース着てる…林間って涼しい!)

2人で右往左往していると、見かねた基礎屋の親方が、声をかけてくれました。

というのも、この親方、元宮大工という経歴の持ち主。

宮大工は、木組みという工法で、釘やボルトを使わずに、凹凸に加工した木で組み上げます。

まさしく、ログハウスキットの作り方と同じ!渡りに船!!゜゚・*:.。..。.:*・゚(≧∀≦)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!

一体、何をどうすれば解決できるんだろう?と興味津津で見てみると…

掛矢という巨大ハンマーで、ひたすら、ぶん殴る。

文字通り、”ぶん”殴る。

あ、結局パワーなんですね!
そのための、筋肉なんですね!!(゜∀。)ワヒャ

素人では躊躇してしまうような力技に、木材の扱い方を学んだ気がします。

ちょっとやそっとで折れるようなヤワなもんじゃないから、人力なら全力で臨め、と。φ(・ω・ )フムフム

さすが、長年の経験が物を言う世界なので、親方が、ここ!ここ!!と手際よく決めた穴がどんどん開いていく。

アンカーボルトがはまっていく…というよりは、はめていく(;^ω^)

木に穴を開けたり、切ったりするときは、失敗したらどうしようとひよりがちですが、えいやー!って思い切りも大事だと、身をもって知りました。

そういえば、中学の家庭科の授業のギャザースカート作る課題で、みんな布地を切るのをためらっていたら、温和なおばあちゃん先生が「女は度胸よ!(女子校だったので)」と叫んで、校内で流行語になってたっけ…

というわけで、木工事も、度胸です!!( ー`дー´)キリッ

またしても、基礎屋さんに救われるとは( ;∀;)


ログ積み前半戦

基礎屋の親方のおかげで、順調な滑り出しを果たしたように見えたログ積みですが、即、出鼻を挫かれます。

コーキング材が切れた!

コーキングとは、雨水の侵入を防ぐために、ノッチ部に充填する資材です。

2本買っておいたのに、全然足りませんでした…。

というのも、すべてのノッチ部に、バッテン+6本搾りだすのですが、1段で×4箇所あるので、すごい勢いでなくなります。

さらには、パパに「ママのコーキングからは雨を防ごうという気概が感じられない」と言われて、たっぷり、モリモリにしたのも一因だったかも(∀`*ゞ)エヘ

ホームセンターまで往復1時間かかるので、一挙に半日押すというタイムロス。

さらに翌日は、ログの歪みに直面。

今まではログ材が反っていたり、ねじれていても、掛矢で”ぶん”殴ればどうにかなっていましたが、ついにどうにもならなくなってきました。

そのための工具も、キット内に入っているはずですが、見つからない(結局、キットをすべて使い切っても見つかりませんでした…海外製クオリティ^^;)

荷締め機というベルトで引っ張るのが正攻法らしいのですが、そんなものの用意はない(*꒪꒫꒪)チーン

丸太運びのために買って、うまく使えていなかった電動ウィンチで代用できました!

ところが、ログ材がねじれまくりすぎていて、あと2つ必要…というわけで、ホームセンターへ行かなきゃならなかったり。

ここへ来て、まさかの、ママが積むログを間違えたり。

すごいスピードで進んではいるのですが、ちょいちょい、回り道も(;´∀`)

そして、ここで、ついに、脚立に乗って掛矢を振りかざすのが難しい高さに突入!

※暑くてもヘルメットは着用しましょう

ママは不安定な脚立の上で、重い掛矢を振るうのが怖すぎて、もっぱら地上スタッフとしてアシスタント業務に専念しています(*ノω・*)テヘ

次に積むログを運んだり、パパにダボを渡したり、コーキング剤を打ったり。

▲ダボ穴にうったダボの上が気に入ったアマガエル

ダボは、ログ材の高さより長い30mmの角材を穴に打っていくのですが、ログ材上部の凹凸に干渉しないように、表面から5mmは下に押し込まなければなりません。

そのために、50mm程度に切った同じ角材を上に置いて、打ち付けますが、打つ位置が少しでもズレると、弾け飛んで行ってしまうので、ママは何度拾わされたことか…^^;

パパはその角材を「相棒」と名付けて、「俺の相棒が~!。゚(゚´Д`゚)゚。」と、よく叫んでいましたw

そう、パパはひたすらダボを打つ。

脚立に乗って、ダボを打っては、脚立を降りて、脚立を動かして、また乗って…足場があれば、横移動で済むのに、そりゃ汗ダクダク、足ガクガクでしょう(;・∀・)

壁の高さは、2階のロフトまで到達。

この後、上部は三角形の家の形になっていくので、ログ材はどんどん短くなっていきます。

しかし、その三角形の部分と直交する形で、ロフトの梁や、母屋・棟木といった、2階の床や屋根を支える大事な重いログ材を上げなければなりません。

まだ床を張っていないので、床下からの高さは、さらに高く、脚立に乗っても届かないって、どうするの~!?

伐採に使用する滑車などを用いて、クレーンを自作しましたが、まったく使い物にならなず、再びタイムロス。

さて、いよいよ、パパが樹上伐採で身につけた木登りを活用するときがきたのか!?

というわけで、ログ積み前半前は終了。

次は、いざ、常に危険と隣合わせの高所作業に突入します!


ログ積み後半戦

実は、パパ、木から吊られています^^;

近くの木に命綱をかけて、万が一落ちても、宙吊りになるように、宙吊りから自分で降りられるようにセッティングしています。

ログ梁の上に、廃材を打ち付けて、その上に乗って、掛矢でダボを打っています。

「その板、折れないの!?」と心配するママをよそに、ひたすらダボを打ち続け…。

ママも、何度も梯子で物を届けるたびに、気づいたら、ママもこの高さに慣れてました(*´σー`)エヘヘ

基本は、下から、掛矢やコーキング材、水平器などを受け渡していますが、ダボは短くて届かないので、投げて渡します^^;

ところが、壁が高くなるにつれて、ダボを打つ音の反響がすごくて、建物内にずっといられないレベル。

そして、やっと、最後の三角を積み終わるかと思いきや、梁に乗っても、あとちょっとの高さが届かない!

仕方なく、ロフトの床を張って、その上に踏み台を置く作戦。

根太受けを固定したら、その上に床板を釘でとめて、釘締めします。

床板1枚につき7箇所も釘止めするので、ママも参戦。

まだ敷いていない床板の上に座って作業するのですが、床板を使えば使うほど、足場ならぬ尻場が減っていくのがドキドキ(*゚益゚*)

(パパの顔が長いのは、広角レンズで撮ったからw)

2人だと作業も早く、あっという間に張り終わり、無事、三角の頂上まで、ログ材を全部積みきることができました…。

本当は、「積みきったー!やったー!!⁽⁽٩(◍˃ᗜ˂◍)۶⁾⁾」って気分になるはずだったのですが、「あー、終わったー…」って感じ。

それは、まだまだ、やらなきゃいけないことが山積みだからー!_(:3 」∠)チーン

屋根の支えとなる垂木、天井板、断熱材を入れて、ベニヤ、屋根材…などなど。

ひとまず、雨が降る前に、屋根を終わらせてしまいたい!

というのも、深夜の大雨で基礎が水浸しで、ポンプで吸い出すなんてことを、もう一度やりたくないから!!

▲基礎内の水たまり…写真上部の角材から、その深さが見て取れる^^;

さて、雨が降る前に、屋根を完成させることはできるのでしょうか?

次回、明らかに(*´︶`*)ノ”

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