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4得点・0失点。完璧な試合運びでfree bird mejirodaiが初のブラサカ日本一に!

ブラインドサッカーの頂点を決める戦い、「第19回アクサ ブレイブカップ ブラインドサッカー日本選手権」決勝戦のカードは、free bird mejirodai vs buen cambio yokohamaとなった。どちらが勝っても初優勝となるこの対戦は、4-0でfree bird mejirodaiが勝利。前回大会の決勝で負けた悔しさを晴らし、悲願の初優勝を果たした。

■クレジット
文=渡邉知晃
写真=日本ブラインドサッカー協会/鰐部春雄

■目次
初優勝をかけた一戦が幕を開ける
エース・鳥居健人の技あり2ゴール
一進一退の攻防が続く後半
1-7の大敗を糧にfree birdが戴冠

初優勝をかけた一戦が幕を開ける

1月22日、快晴の東京フットボールセンター八王子藤森競技場。「第19回アクサ ブレイブカップ ブラインドサッカー日本選手権」の決勝戦に進出したのはbuen cambio yokohamaとfree bird mejirodaiの2チームだ。

初優勝を目指す両チームの先発選手10名とガイド2名、審判団が入場し、ピッチに整列する。そして、場内アナウンスでメンバー紹介が行なわれる。

「トータルフットボール」、4人全員で攻め、4人全員で守ることがチームコンセプトのfree birdの先発メンバーは、GK泉健也、FP丹羽海斗、永盛楓人、園部優月、鳥居健人、GUは金子苗菜乃。

対する圧倒的なフィジカルと個人技がチームの特徴であるbuen cambioの先発メンバーは、GK和知舜哉、FP近藤凌也、齊藤悠希、和田一文、中村駿介、GUに曽根純雄となった。

その後、国家黙唱。君が代を心の中で唄い、試合へ向けて気持ちが高まっていく。ブラインドサッカーの頂点を目指した40分がキックオフされた。

エース・鳥居健人の技あり2ゴール

この試合、ファーストシュートを放ったのはbuen cambioのキャプテン齊藤だった。キックオフからそのままドリブルで右サイドを持ち上がり、自らシュートを放ったが、これは枠の外に外れる。

その後は、free birdのFP4人がコンパクトになって全員で奪うディフェンスでbuen cambioの攻撃を凌いでいく。時より、齊藤が個の力を生かして何本かシュートを放つがゴールとはならず。

すると先制したのはfree birdだった。前半4分、エースの鳥居が右サイドでボールを受けると、得意の足に吸い付くドリブルで中に切れ込んで左サイドまでボールを運ぶと、左足で強烈なシュートを突き刺した。

先制して勢いに乗るfree birdは5分に、またもや右サイドでボールを受けた鳥居が、今度はそのまま縦に突破し右足でゴールを決めて早くもこの日2点目を挙げる。鳥居の個人技が光る連続ゴールでfree birdがリードを2点に広げた。

流れを断ち切りたいbuen cambioは、2失点目の直後にタイムアウトをとり、チームを一度落ち着かせる。しかし、タイムアウト明けも先にシュートを放ったのはfree birdだった。鳥居が右サイドからシュートを放ったが、ここはyokohamaのGK和知がファインセーブで防ぎ、これ以上の失点は許さない。

なかなか得点を奪えずにいたbuen cambioは7分に、16番和田に変えて、8番鎌野暁斗を投入する。まずは、シュートまで持っていきたいbuen cambioだったが、free birdの激しいディフェンスの前にシュートを打たせてもらえない。

一方、鳥居の2ゴール後、なかなか追加点を奪えずにいたfree birdは、15分にタイムアウトをとる。すると18分に、相手GKからのスローをカットした丹羽が右サイドをドリブルで持ち上がると、中に切れ込んでゴール中央から右足でゴールネットを揺らし、3点目を挙げた。

さらに畳み掛けるfree birdは19分に、左サイドでボールを受けた東京パラリンピック日本代表の園部が中に切れ込んでから右足で強烈なシュートを放つと、これが決まって4点目を奪う。

このゴールの直後にbuen cambioはGKを和知舜哉から姉の和知梨衣菜に交代する。和知舜哉は交代後、悔しさからその場に倒れこみ、泣き崩れた。

前半終了間際、フリーキックから齊藤がシュートを放つも枠に飛ばすことができない。このまま前半が終了。4-0でfree birdがリードして折り返す。

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