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28歳・山田大晟が5試合ぶりの予選通過 「遼さんのマネ」ニューギアで好調

新たな武器とともに、5試合ぶりの決勝ラウンドに挑む山田大晟(撮影:ALBA)

<フジサンケイクラシック 2日目◇1日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7424ヤード・パー70>

「ラフに行ったらパーは取れない…」と、選手たちが口をそろえるほどの難コース・富士桜カントリー倶楽部。ラフの長さは13センチで、一般的なボールペンがしっかり隠れてしまうほど。長く重く、クラブヘッドを振り抜くことで精一杯。これぞ“真のモンスターコース”だ。

そんな難コースで、28歳の山田大晟(やまだ・たいせい)がトータルイーブンパー・暫定11位タイでホールアウト。決勝ラウンド進出を決めた。ここ4試合は予選落ちだった山田だが、新しい武器を投入して久しぶりに好調だという。

きっかけは先週に行われた「Sansan KBCオーガスタ」でのこと。「開催前にドライバーのフェイスが割れてしまったんですよ」と、アクシデントに見舞われた。そのときはすぐに調整ができず、試合は「イマイチ」な内容で予選落ちに終わった。

だが、「そのあと、いろいろ打ってクラブを変えました。それが良くて、ティショットがそこそこフェアウェイに行ってくれるようになった」。今大会の初日にフェアウェイを外した回数はわずか2回。しかも「(その2回は)刻もうとして他のクラブを打ったとき(笑)」というのだから、ニュードライバーとの相性はバツグンのようだ。

キャロウェイの契約選手である山田は、もともと『パラダイム トリプルダイヤモンド』を使用していた。最近、「つかまらなくなったので小さいヘッドにした」とトリプルダイヤモンドの“S”に変更。ヘッドの重心距離が短いため、つかまりやすくなるという理由だ。

そして、一番の要因はシャフトとのこと。「遼さんが先週同じような理由でシャフトを変えていたのを見て、試してみようかなって」。同じキャロウェイ契約選手の石川遼が『Tour AD PT-6X』から『Tour AD TP-6S』に変更したことを参考に、もともと使用していた『Tour AD DI-7X』から石川と同じシリーズの『Tour AD TP-7S』に換えた。

「柔らかくて、正直めちゃくちゃ抵抗あったんですけど、いい感じです。いい仕事してくれています」としっくりきている。ただ「きょうはちょっとご機嫌ななめでした(笑)」と2日目はフェアウェイを6回外すも、「ボギーを打ちましたが、ショートゲームは悪くないので」。アプローチとパッティングは好調。怪物級のラフに入っても、大きくスコアを落とすことは防げたようだ。

久しぶりに週末へ進めることに少しホッとした表情を見せるも、「このコースは本当に難しいからな…。ラフに入ってボギーになることもありますが、今週は我慢できているところもあるし、いいバーディも取れている。耐えること、チャンスをジッと待つことを自分に言い聞かせて、焦らず。自分に期待せずに頑張ってきます」。新しい武器とともに、勝負のムービングデーを粘り強いゴルフで戦い抜く。(文・高木彩音)

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