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“魅せる”競技で世界に羽ばたいた2人の女子トーク!佐竹美帆×佐々木唯対談

今回は、チアダンスとダブルダッチという異なった“魅せる”スポーツに携わる2人を迎えて対談企画を行った。

佐竹美帆氏は、NFL・サンフランシスコ49ersのチアリーダー「ゴールドラッシュ」のメンバーとして活躍。その後は日本に帰国し、イベント企画会社「Spirity」を立ち上げ、アメリカ発のランニングイベント「Color Me Rad」「Electro Dash」の企画、運営を行っている。また、渋谷のラジオで毎週木曜日放送の「渋谷レボリューション部」パーソナリティーを務める。

一方の佐々木唯氏は、プロダブルダッチチーム「REG-STYLE」に所属。全国大会優勝、国際大会準優勝などの輝かしい経歴を持ち、プレーヤーだけでなく審査員やMCとしても活躍している。現在はソラトニワ原宿にてショップマネージャーを担当するほか、ラジオ番組のパーソナリティーも務めている。

互いにラジオパーソナリティーとしての共通点を持ちながら、スタイルの良さも際立つ2人。競技と仕事の魅力だけでなく、好きな音楽とファッション、さらには体型維持の秘訣まで、余すことなく赤裸々に語った。

出会ってすぐに意気投合した2人

佐竹:唯ちゃんとの出会いは今年の3月だよね。実は前からダブルダッチをやっている面白い子がいるから紹介したい、って知り合いにずっと言われててさ。それで唯ちゃんが審査員を務めていたダブルダッチの世界大会に私が行ったのが初めての出会い。

オーラが凄かったから、紹介されなくても絶対あの人だと思ったよ(笑)

佐々木:それは私が全身真っ白の格好をしていたからじゃないですかね?目立つからあいつかなって思いますもんね(笑)

佐竹:その時にダブルダッチを初めて生で見たけど、ダンス要素やスピード感もあって、すごくいろいろな楽しみ方があるなって感じた。一緒に何かできたらいいなって思って、すぐにFacebookでコンタクトを取って、それでカフェで話したのが先月くらいかな?いきなりお互いすごいマシンガントークだったね(笑)

佐々木:着席して速攻しゃべりだしましたよね!私も共通の知り合いから面白い子がいるから紹介したいと言われていたんです。「みほさん」「チア」「すごい」「美人」「凛としてる」とキーワードだけ聞いていて、実際に会ったら想像以上に美人で、ちょっとひるみました…。アラを探したいのに、見つからなくて困っています(笑)

佐竹:アラだらけだよ、私!

佐々木:この対談の間にアラを探しておきます(笑)とにかく出会った時のインパクトはすごかったです。アジアンビューティーだ!と思って。

佐々木唯、佐竹美帆

佐竹:いやいや、そんなことないから…。ところで、今でこそダブルダッチのプロとして国内外で活躍している唯ちゃんだけど、もともと何か他のスポーツはやってたの?

佐々木:もともとスポーツは大好きで、小学生の時も昼休みになるとすぐ校庭に走っていって、一番はじめにコートを取っているような子供でした(笑)

佐竹:やってそう!男の子みたい。

佐々木:サッカーをやってる時も「ヘイ!」って声を出して積極的にパスをもらうようなタイプでした。中学からはバスケットボール部に入り、高校もそのままスポーツ推薦で行くことができたんですけど、ただ勝つためだけに競技をやるのではなく、違った挑戦もしてみたいと思っていたんです。私はちょっとでも思いついたらすぐ行動したくなるタイプで、その時はダンスがやってみたくてたまらなかったですね。

佐竹:バスケットボールをやった後にダンスをやる人って、あまりいないかも。

佐々木:それでダンスを実際に始めてみたものの、結局捨てきれなくて、バスケットボール部にも入りました。ダブルダッチと出会ったのは、バスケとダンスを並行してやっていた高校2年生の時です。当時、3つ上の姉が通っていた立命館大学の学園祭に遊びに行って、そこで見たダブルダッチに一目惚れしましたね。チームプレーで、ダンスの要素もあって、新しいスポーツ。そう思った時に、この大学に入って、あの先輩たちとサークルで一緒に活動したい!と感じて、立命館大学を目指すことにしました。

ダブルダッチをやると決めて入学していたものの、演劇部や星空研究部からも勧誘を受けましたけどね(笑)

佐竹:星空研究部楽しそう!(笑)

佐々木:私も気になって説明を受けには行きましたよ!他にも最初の頃はダンスサークルにも興味があったんです。ただ、今から勝負して世界レベルに達することができるのはどちらかと考えた時に、やはりダブルダッチだと思いました。

チアダンスとダブルダッチ。2つの“魅せる”スポーツの魅力

佐竹:でも、大学から競技を始めて、世界レベルを目指す、という発想が普通はできないよね。そういう意味で唯ちゃんは自分を信じる力がすごいと思う。実現させるまでにいろんな葛藤があったとは思うけど、信じてやり遂げているもんね。

佐々木:1、2年生の時は全くでしたよ。たくさん練習しているのに結果が出なくて、それでも応援してくれる家族が不思議で仕方なかったです。こんな姿見たくないだろうなって思ったんですけど、最後の最後まで応援してくれて、それがすごく支えになりました。家族の喜んでいる姿を見たいと思えたからこそ、ここまで頑張ってこられたんです。

自分を信じるって書いて「自信」じゃないですか。私はあえてこの言葉をすごく意識していて、自分を信じる、チームを信じる、全力でステージに立つ、ということをキーワードにここまでやってきました。ハチマキの裏に「信じる」って書くこともありましたし(笑)なので、自分を信じる力を美帆さんに評価していただけたのはすごく嬉しいですね。改めて大事なことを思い出しました!

佐竹:言葉って大事だよね。自分に思い込ませるというか。私もパフォーマンスをする前に「佐竹美帆」って3回言ってた。緊張している時に自分の名前を3回言うと、平常心に戻ることができるから。

佐々木:チアダンスはスポーツ選手やチームに対して応援するものという認識が私は強いんですけど、それ自体の魅力もすごくあると思うんです。人を元気にさせたり、笑顔を与えたりすることって、簡単なようですごく難しいですよね。その人自身が元気でないといけないし、笑顔を常に求められることは大変ではないですか?

佐竹:常に笑顔でパフォーマンスすることを、演技でやっていたら絶対に持たないんだよね。見ている人にも、それがフェイクだと伝わるし。だから、チアは私みたいに楽観的でポジティブ志向な人が多いかな。メンタル的な強さがすごく求められるし、そこは身体能力と同じくらい大事な要素だと思う。

佐竹美帆

佐々木:私はいつも美帆さんの隙を探しているんですけど、なかなか真顔になることもないし、疲れた様子でため息をつくこともないんですよね。

佐竹:楽しいから自然と笑顔になっちゃうの。チアの時もフィールドに立っていると、お客さんからのエネルギーがすごく集中するんだよね。みんなが応援する気持ちが伝わってくるから、そこに立っているだけでポジティブになれる。レッドブルを10本くらい飲んだような感じ!(笑)唯ちゃんはダブルダッチのどこに一番魅力を感じてやってるの?

佐々木:「思いやりのスポーツ」だというところですかね。自分自身が一番感じている部分であり、これから一生関わっていきたいと思えた魅力でもあります。ダブルダッチは究極のチームスポーツだと思うんです。ロープの動きそのものも、それを跳んで表現することも、すごく繊細なので。例えば「こいつからちょっと昨日嫌なこと言われたな」という感情をチームメイトに抱いていたら、やっぱりパフォーマンスに出ちゃうんですよ。練習からその人に思いやりを持って接しないと、上手くいかないことは多いです。

観客はロープの中で跳んでいる人を見ると思うんですけど、ターナー(縄を回す2人)の表情も実はすごく見てほしいポイントです。チームの雰囲気はジャンパー1人が作っているものではなくて、ターナーがジャンパーを引き立たせるためにどんな演出をしているかが全体の印象にも影響していると思います。そうやって全体を観察してもらえると、そのチームのストーリーも見えてきて面白さが増します。

佐竹:今って週にどのくらい練習してるの?

佐々木:チーム練習は週2回で、1日5〜6時間ですね。本当は毎日やりたいところなんですが、みんなのスケジュールもあるので。ステージ前は通しリハーサルみたいな形で結構体力を使うんですけど、それ以外の練習は半分遊びからインスピレーションを受けたりする時間なので、そこまで疲れないです。

佐竹:ダブルダッチをやる上で一番必要な要素って何なのかな?私は見ていてリズム感なのかなって思うんだけど。

佐々木:リズム感も大事な要素ではありますが、正直に言うと、誰でもできるものだと思うんです。運動部出身じゃない人もたくさんいますから。リズム感がなくても、それを持っているチームメイトがサポートしてくれます。それぞれで役割を分担して、自分の強みを生かし、弱みを周りが支えてくれるというのは魅力の一つですね。

ダブルダッチ

佐竹:私、二重跳びならできるんだけどね。

佐々木:ダブルダッチと縄跳びって別物なんですよ。よく、『二重跳びすごいできるんでしょ?』って言われるんですけど(笑)

佐竹:ハヤブサもやってた!後ろハヤブサも!

佐々木:だから関係ないですって!2回言いましたよ(笑)

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