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どん底から帰ってきた野村敏京が4年ぶりトップ10 30歳になって掲げる、いまの目標

野村敏京が4年ぶりのトップ10フィニッシュ(撮影:ALBA)

<ショップライトLPGAクラシック 最終日◇11日◇シービューGC ベイC(米ニュージャージー州)◇6190ヤード・パー71>
 
米ツアー3勝、2016年のリオ五輪でメダルにあと一歩の4位に入っている野村敏京が、ボギーなしの6バーディのラウンドでトータル9アンダー・6位タイでフィニッシュ。19年4月の「ロッテ選手権」で9位タイに入って以来、4年ぶりのトップ10を決めた。

「トータル10アンダーを目標にしていたけど、諦めず頑張って9アンダーまで上がった。自分のなかでどんどん戻ってきているかなという感じです」。17年4月の勝利以来遠ざかっている好感触が、野村の表情を明るくする。
 
3勝目を挙げてからまもなく、腰の痛みでツアーを離脱。リハビリを終えて、いまでは「前よりも状態はいい」と話す。故障の不安が解けたことでじっくり練習を積み、戦える状態に仕上げてきた。出場優先順位は「過去のツアー優勝者」カテゴリーで全体の226番目と低いが、出られる試合で結果を出していくしかない。
 
「チャンスをつかむまで頑張ってきた。今の気持ちをそのまま持って、今年はいい成績を出したいです」。出られる試合でポイントを稼ぎ、シード復活へと進むのは最低目標。いまは「優勝したい」と気持ちは前向きだ。「チャンスがなかったけど、来ている。優勝は来るんじゃないかと」と自信にあふれる。
 
現役の選手で米ツアー複数回優勝は畑岡奈紗と野村の二人だけ。若手がどんどん台頭するツアーでは中堅からベテランの域に達した30歳。次週から連続で出場権が降りてきそうと話すその目には、優勝カップを掲げる姿が映っている。(文・高桑均)

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