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ドライバーのミスから流れに乗れず 石川遼がこだわる“フェード”の精度

ドライバーでのミスがきっかけで、流れに乗れなかった(撮影:福田文平)

<JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 2日目◇23日◇西那須野カントリー倶楽部(栃木県)◇7036ヤード・パー72>
 
前週の「全米オープン」から帰国し、ぶっつけ本番のラウンドで4アンダー・17位タイとまずまずのスタートを切った石川遼。大会は2日目も長野泰雅が12バーディで「60」をマークするなど、バーディ合戦となったが、石川は5バーディ・3ボギーの「70」と伸ばしあぐね、トータル6アンダーは34位タイに後退した。

「パー5が5つあって、ウェッジで打てるパー4も4つか5つくらいある。獲りにくいのは1ホール、2ホールくらい」と、バーディを量産できるイメージはある。しかし、全米オープンの週から調子を落とし、ティショットも、グリーンを狙うショートアイアンも思うように打てていない。
 
前半の右ドッグレッグの6番では、ティショットを右の池に落としてボギーとしたのをきっかけに「全体的に苦しい流れになってしまった」と肩を落とす。終盤の15番、17番では「パッティングはいい感じだけど、ロングパットとショートパットのミスがあった」と、どちらも3パットのボギー。どうも流れが悪い。
 
課題はわかっている。2020年からスイング改造に取り組み、スイングを固めるためにドロー一辺倒で攻めるなど、テーマを持って取り組んできた。昨年の終盤からはスイングも安定してきて、いまはスイングの形よりも、球を操ることにフォーカスしている。しかし、右ドッグレッグが多い西那須野CCで、多用せざるを得ないフェードにバラつきがあり、バーディ合戦についていけていない。
 
「きょうはドライバーでドローとフェードを打ち分けたんですけど、2、3回はドローで、7回くらいフェードを打ちました。全米オープンのときからフェードの精度が良くなくて、本来のドローの精度に比べるとまだまだ。今週というよりは今後に向けて引き続き取り組んでいくという感じです」
 
目の前の成績を求めるなら、精度の低いフェードを捨ててドローだけで戦ったほうがいいかもしれない。しかし、石川は内容にこだわって試合のなかでの成功体験を増やし、自信を深めていく考えだ。「明日も自分のテーマに沿ってやりたい」と、気持ちはブラさずに決勝ラウンドに備える。

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