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菅沼菜々が“ゴリラ化”して初優勝!「短い番手でグリーンが狙えました」【勝者のギア】

ウッドは『ゼクシオ エックス』に統一の菅沼菜々(写真・佐々木啓、ALBA)

<NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 最終日◇13日◇軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)◇6702ヤード・パー72>
 
菅沼菜々が16アンダーで首位に並んだ神谷そらをプレーオフ2ホール目で退け、ツアー初優勝を飾った。プレーオフ1ホール目はともにボギーで、2ホール目のティショットは菅沼がフェアウェイ、神谷が右ラフへ。2打目が左のカラーだった神谷に対し、菅沼はピンそばにつけるナイスショット。約1.5メートルのウィニングパットを沈めると、右こぶしを突きあげた。

神谷は現在、平均ドライビングディスタンス1位(258.91ヤード)の飛ばし屋だが、244.84ヤードで同ランク20位の菅沼は、今大会ではキャディも驚くほど“ゴリラ化”していた。標高1000メートルと飛ばせる軽井沢で3日間平均が266.5ヤードの5位。今大会では神谷の264.833ヤードを上回ったが、菅沼のキャディが“ゴリラ化”を指摘したのは、アイアンの飛距離だった。
 
「今週はありえないほどアイアンが飛んでいて、PWでいつもはキャリーが125ヤードのところ、今週は140ヤードも飛んでいました。キャディさんに『ゴリラじゃん!』と言われたけど、飛んで嬉しかったです。5番アイアンはキャリーで(普段)182ヤードが195ヤード飛んでました。最終日のバーディはPWが大活躍してくれて、ゴリラで助かりました。短い番手でグリーンが狙えますから」(菅沼)
 
標高の高いコースはアイアンのキャリーが伸びることで知られるが、プロ5年目の菅沼も驚くほどの伸びだったよう。短い番手が15ヤード、長い番手も13ヤードと“ゴリラ化”のキャリーもきっちり把握。女子プロには6番アイアンからの選手も多いが、ロングアイアンに苦手意識はなく「UTを入れるときもありますが、5番アイアンは得意で基本はUTではなく5番を入れています」とのこと。
 
下記のようにパター以外はすべてダンロップ製という孝行娘。山下美夢有を筆頭に今季スリクソン勢が好調だが、ウッドはやさしい『ゼクシオ エックス』で“ゴリラ化”のアイアンがスリクソン『ZX5 Mk II』だ。なお、使用球のスリクソン『Z-STAR XV』は今季23戦で節目の10勝目(山下4勝、岩井姉妹3勝、小祝さくら・青木瀬令奈1勝)となった。
 
【菅沼菜々の優勝セッティング】 
1W:ゼクシオ エックス(8.5°T テンセイPROホワイト1K 50S)
4W:ゼクシオ エックス(16.5°テンセイPROホワイト1K 50S)
7W:ゼクシオ エックス(20°テンセイPROホワイト1K 50S)
H5:ゼクシオ エックス(23°テンセイCK PROオレンジS)
5I~PW:スリクソンZX5 Mk II(N.S.PRO ZELOS 8S)
48,52,56°:クリーブランドRTX6 ZIPCORE(N.S.PRO850GH-S)
PT:PING 2021 PUTTER TYNE C
BALL:スリクソンZ-STAR XV

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