注目の岩井姉妹が使う隠れた秘密兵器アイアン

岩井千怜の注目は、飛び系アイアンの6番を入れていること。セットアイアンの5番より飛距離が出る

岩井姉妹は、2人ともアイアンのセットはヨネックスのEZONE CB511フォージドを5番アイアンからPWまで入れている。そこにプラスされているのがヨネックスの飛び系アイアンEZONE FSの6番アイアンだ。FSは中空構造でロフトが23度という超ストロングロフト。つまり、岩井姉妹は飛び系アイアンをユーティリティの代わりにしているというわけだ。

このチョイスについてクラブフィッターの鹿又芳典氏はこう話す。「このセッティングはヘッドスピード45m/s前後のアマチュアで、ユーティリティでは『球が吹け上がる』『構えにくい』という苦手意識がある人におすすめです。もちろんアイアン型ユーティリティという選択肢もありますが、アイアン型といってもヘッドサイズはかなり大きめのモデルが多いので、それに比べると最近の飛び系アイアンは構えたときの顔が良くなってきています。アイアンセットとのつながりも良くなると思います」
 
また岩井姉妹の場合、EZONE FSはカーボンシャフトのREXIS KAIZAiの8Sを共に使っているが、EZONE CB511のほうは、姉の明愛が日本シャフトのNSPRO950 neoのS、妹の千怜はカーボンのREXIS KAIZAiの8Sを使っていて、少し違いが出ている。千怜の場合、CB511の5番で170ヤード、6番で160ヤード目安だが、FSの6番は180ヤード目安というから面白い。中継を見ていてもなかなかお目にかかれないかもしれないが、機会があれば、注目してもらいたい。

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