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プロ12年目の時松隆光「今年は本当にキツかった」 オフは“根本的見直し”で復調へ

賞金ランク53位で辛くも7年連続7度目のシード権を獲得した時松隆光。苦しんだ今季を振り返った(撮影:岩本芳弘)

15日、ミズノブランドアンバサダーの時松隆光がミズノ大阪本社敷地内に創設されているイノベーションセンター「MIZNO ENGINE(ミズノエンジン)」にて、企画担当者らと来シーズンに向けて、ボールやギア、ウェアなどについての打合せを行った。

今シーズンを振り返った時松は「今年は本当にキツかったですね…」と苦々しい表情を浮かべた。25試合に出場してトップ10入りはわずかに2度。賞金ランキングは昨年の20位から53位に順位を落とし、一時はシード継続も危ぶまれたほどだ。

「以前までの不調って、例えばショットが悪いってなったらパターがいいみたいな。どこかが良かったんですけど、今年は本当に全体的に下降気味って感じで…救いようがなかった」と苦しかった一年を振り返る。

来年の職場がかかる最後の試合となった「カシオワールドオープン」開催前の賞金ランクは62位とシード当落線上。不安と焦りを抱きながら戦った。賞金シードの位置を確認できるパソコンが会場内に設置されており、「あの週はシードのボードをずっと見ていた。予選を通って賞金を重ねれば大丈夫じゃないか、ということをみんなに言ってもらえた」と関係者から背中を押されたことで不安が安心へと変わり、「いい意味で吹っ切れて、3日目、4日目をできたのかなと思います」。3日目は「69」、最終日は「67」をマークしトータル9アンダーの10位タイで終えた。

同大会の結果によって、7シーズン連続7度目のシード権を獲得することに成功。だが、ツアー通算3勝の実力者にとって、今年の成績は到底満足がいくものではない。このオフは課題克服に向けて「今年はなるべく自分の時間を作って、地元で調整する時間を増やそうかな思います。根本的な部分から」と話した。

来年の9月に31歳を迎える時松。自分よりも若い選手が高いレベルで上位争いを繰り広げる時代となったことに、年齢的な差を「もちろん感じてます」と明かす。気持ちを切り替えて、来季の戦闘準備のひとつとしてミズノエンジンにて計測を行った。「まだ決まっていない」という来シーズンの目標やテーマは、このオフシーズンに調整をしながら慎重に決めるようだ。2012年にプロ転向をし、来年でプロ13年目となる時松。苦しいシーズンを過ごした今年一年を糧にしたい。(文・高木彩音)

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