【ゴルフ会員権】第112回 小山ゴルフクラブ(栃木県)

開場から64年の歴史を重ねてきたコース。まもなく1,000本を超える桜が開花し、花吹雪の中をラウンドできる。作家の城山三郎もこの景色を愛したメンバーの1人だったという

母体しっかり・少人数制・都内からも通いやすい。好条件がそろった栃木の名門

1960年(昭和35年)に日立、日産グループの企業が中心となって設立。栃木県で5番目の歴史を誇り、県内有数の名門クラブとして知られている。メンバー重視の姿勢を貫き、正会員数は1,100名ほどと少なくスタートも取りやすい。
 
コースがあるのは栃木県最南部の小山市内。思川の清流に沿った22万坪の丘陵地に18ホールが展開する。JR小山駅から車で約10分と駅近なので電車でも通いやすく、セルフ営業日以外はクラブバスを運行。新幹線を使うと東京から1時間足らずで行ける計算だ。
 
全体にフラットでOBやバンカーも少なめだが、間野貞吉(戸塚CC東C、札幌国際CC島松Cなど)の設計はルートを絞り込む深い樹林やドッグレッグ、フェアウェイのアンジュレーションなど各ホールそれぞれに趣向を凝らしてあり、ラウンドを重ねるごとに面白さが増してくると評判。また、ホール間のインタバルが短くストレスがないとの声も多い。
 
春は桜、秋は紅葉の見事さでも知られ、桜はソメイヨシノをはじめ山桜・江戸彼岸桜・思川桜などコース内に1,000本以上。フェアウェイに沿って桜並木が続くホールやティ脇に樹齢250年の銘木が咲き誇るホールもあり、圧巻の景色を楽しめる。
 
プレースタイルはキャディ付き・歩き(高齢者等は乗用カート利用も可能)。定休日(主に月曜日)のセルフデーは手引きカートを使用する。練習施設は230ヤード・10打席のドライビングレンジとバンカー練習場を付帯している。

会員には正会員と、祝日を除く月~土曜にプレー可能な週日会員、祝日を除く月~金曜にプレー可能な平日会員の3種があり、直近の会員数は正会員1,139名、週日会員154名、平日会員102名。居住地別にみると上位は栃木県在住者と東京都在住者がそれぞれ27%、続いて埼玉県在住者が20%を占めている。競技やイベントの参加率が高く、家族や夫婦での来場も多いという。
 
現在、平日会員の追加募集を行っており、入会金55万円(税込)、預託金10万円(非課税)、年会費29,700円(税込)。公式ホームページから問い合わせが可能だ。一方、正会員と週日会員は名義書換を受付中で、こちらは会員権業者に問い合わせを。名義書換料は正会員110万円、週日会員88万円。年会費は正会員79,200円、週日会員49,500円となっている(金額はいずれも税込)。
 
クラブ競技は月例杯(A・Bクラス)、開場記念杯、理事長杯、クラブ選手権、シニア選手権、 グランドシニア選手権、ラストコール杯、キャプテン杯、水曜杯、木曜杯、スクラッチ杯などを開催。平日会員に向けた競技も月2回行っており、平日会員が参加できる休日開催の競技もある。
 
ビジターの同伴プレーや紹介には割引制度があり、平日はビジター料金から2,200円引き(オフシーズンは1,100円引き)、土日祝はビジター料金から5,500円引き。メンバー同伴は何組でもOK、メンバー紹介の場合は1組まで適用される(セルフデー、オープンコンペ開催日、特定土日祝など除外日あり)。
 
メンバー層がよくアットホームな雰囲気で、母体もしっかり。メンバー重視の姿勢を守り続け、スタッフの応対のよさも定評がある。また、同じ栃木県内の名門、日光カンツリー倶楽部と提携しており、クラブ内の事務局を通してエントリーすれば特別料金でプレーできるのもメンバーのメリットの1つだ。
 
正会員の入会時の総費用は220~240万円前後で推移しており、これだけ条件のそろった名門クラブにしてはかなりリーズナブルといえる。場所や予算が条件に見合うならまずまちがいなし。充実したクラブライフを送れるはずだ。

基本情報

小山ゴルフクラブ
公式サイト:https://www.oyamagolf.jp/
住所:栃木県小山市喜沢1140
TEL:0285-22-0975
開場日:1960年11月3日
コース設計:間野貞吉

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