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星野陸也は欧州ツアーで2週連続の2位 悔しさにじませながらも「次の優勝に向けてワクワクしている」

星野陸也の欧州ツアー初優勝はならず(撮影:GettyImages)

<ISPS HANDAオーストラリアオープン 3日目◇2日◇ザ・オーストラリアンGC(オーストラリア)◇7228ヤード・パー71>

星野陸也のDPワールド(欧州)ツアー初優勝はまたしてもおあずけとなった。新シーズン開幕戦の「フォーティネット・オーストラリアPGA選手権」では優勝争いのすえに2位。そして、2週連続オーストラリア開催となった前週の「ISPS HANDAオーストラリアオープン」では、プレーオフ2ホール目でイーグルを奪ったホアキン・ニーマン(チリ)に敗れて、優勝にあと一歩届かなかった。

「風が強くて難しいコンディションの中で耐えるゴルフでしたけど、プレーオフに入る前の18番でバーディが獲りたかった」と星野は振り返る。最終日はトータル13アンダーの首位タイでスタート。強風の前に前半は1バーディ・2ボギーと1つ落として折り返した。

後半に入って12番と17番でバーディとして、先にホールアウトしていたニーマンに追いつく。だが、バーディが欲しかった最終18番パー5は、「ドライバーがイメージよりも飛んでいなかったので、右のバンカーは越えない」と3番ウッドでのティショットを選択してパー止まり。プレーオフとなった。

その18番で行われたプレーオフでは「いくしかない」と、ドライバーを握って1ホール目、2ホール目とバーディを奪った。しかし、「やっぱりホアキンのティショットの精度と安定した距離はさすが。PGAツアーで優勝している選手だけある」と、最後は米ツアーで2勝を挙げている実力者に、イーグルでとどめを刺された。

22年の国内男子ツアーで賞金ランキング2位に入ったことで欧州ツアーの出場権を獲得し、今年は欧州を主戦場に戦ってきた。その2022-23年シーズンは3位1度を含むトップ10に3度入り、ポイントランキング81位でシード権を獲得。2023-24シーズンは開幕2試合連続で2位に入った。

「PGAの選手も出ていましたし、この中で優勝争いができたのは自信にもなりました。優勝まであと一歩だったので自信がついたというのもあって、次の優勝に向けてワクワクしている感じもあります」

欧州ツアーのポイントレース上位10人以内に入ると(すでにツアーカードを保持している者を除く)、翌シーズンの米PGAツアーの出場権を得られる。2022-22シーズンは久常涼が9月の「カズー・フランスオープン」で優勝するなど、その10番手に入り、24年シーズンの米ツアー出場権を獲得した。星野も同じルートで米ツアー参戦を狙っている。

「目指すべきはPGAツアーなので、負けた経験をバネにして頑張っていきたい」と、27歳は悔しさをにじませながらも前を向いた。星野は今大会で2位に入ったことで、有資格者を除く上位3人に与えられる24年の「全英オープン」出場権を獲得。「全英オープンの出場権を獲れたのはうれしいので、そこでも優勝を目指して頑張りたい」。

このあとは日本に帰国し、年明けのドバイから欧州ツアーに戻る予定。「今年はけっこう大変で疲れているので、調整と休養に充てたいですね」。わずかなオフでしっかり体を休め、欧州ツアー優勝、そして米ツアー出場権を目指す戦いが再び始まる。

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