「名前を覚えてもらいたい」中島啓太が“鬼門攻略”で狙う逆転V

逆転Vへ射程圏内につけた中島啓太(提供:Asian Tour)

<Shinhan Donghae Open 3日目◇9日◇クラブ72CC オーシャンC(韓国)◇7204ヤード・パー72>

初めての韓国でも好調を持続している。中島啓太が7バーディ・2ボギーの「67」をマーク。トータル11アンダー・9位タイと優勝戦線に浮上した。

スタートからアクセル全開だった。2番パー4でバーディを先行させると、4番からは4連続バーディを奪取。首位に迫るかというほどの猛チャージを披露した。後半では2バーディ・2ボギーでイーブンにとどまったが、スタート時に6打差があった首位との差は4打に縮まった。

逆転優勝に向けてカギを握るのは、13番パー5だ。初日にダブルボギー、この日はボギーを喫し、3日間で3ストローク落としている。「もちろんパー5なので、バーディチャンスにはつけたい。ダブルボギー、ボギーは打ってはいけない」と本人も危機感を感じている。

3日間を通しての13番の難易度は、下から数える方が早いほどにやさしい。ライバルにとってはチャンスホールなだけに、逆転優勝のためにスコアロスは絶対に防ぎたい。「最終日はバーディを獲って取り返したい。風がフォローならアグレッシブに攻めます」と“鬼門”攻略へ意気込みを見せている。

日本、韓国、アジアの3ツアー共催大会とあって、ギャラリーも多く来場している。もちろん、上位を賑わせている中島も大声援を受ける。「韓国でもファンが応援してくれるのはうれしい。名前を憶えてもらえるように、上位を目指して頑張りたいと思います」。華麗なる逆転劇で、韓国のファンに“日本の中島”を印象づけたい。

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