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菊地絵理香は18度目挑戦で3度目の2位惜敗「あれだけスキがないゴルフをされると厳しい」

菊地絵理香はボギーフリーのナイスプレーも…。首位を捉えることはできなかった(撮影:佐々木啓)

<日本女子オープン 最終日◇1日◇芦原ゴルフクラブ 海コース(福井県)◇6528ヤード・パー72>

2013年、15年大会で2位の菊地絵理香は、今年もその壁に跳ね返された。1打差を追いかけスタートし、途中からは原英莉花と“一騎打ち”の様相も呈したが、後半伸ばせずトータル12アンダーでフィニッシュ。3打及ばず、大会3度目の2位に終わった。

3番、5番と序盤に2つ伸ばすと、途中からは前日同様、何度もシビアなパーパットを沈めながらの旅路。ただ「ショットが近くに寄らない。グリーンがやわらかくて、ピンをデッドに攻めないといけないというプレッシャーがあった」と、前夜から強い雨が降り変化したコンディションにも手を焼いた。

それでも優勝を争う最終日にボギーフリーのラウンドで、“やり切った”という思いも強い。「シビアなパーパットも決められたし、いいゴルフをしていました。(原に)あれだけスキがないゴルフをされると厳しいですね」。しっかりと戦い抜いたうえでの敗戦なだけに、それを上回るプレーを続けた勝者を称賛する。

パー5で次々と2オンに成功する原を横目に、「私は乗せられないので、なるべく3打目を寄せて」と自分のプレースタイルを貫いた。今回の芦原から車で15分ほどの片山津GC 白山C(石川県)で行われた15年は、三つ巴のプレーオフのすえチョン・インジ(韓国)に敗れた。この地で8年越しのリベンジといきたかったが、またも悔しさを噛みしめることになってしまった。

首位に立った2日目のラウンド後には「出れば出るほど難しさが増す」などと話していたこの女子オープンのタイトルには、今回が18度目の挑戦だった。「いつまでできるか分からないけど、出る時には狙いたいですね」。19度目以降の戦いのためにも、心の火種を消すことはない。(文・間宮輝憲)

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