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最後の最後で“やっと”のビッグスコア 西村優菜が見据える残り3戦のゴール

7番のバーディでハイタッチ! 西村優菜は気持ちよく日本に戻ることができそうだ(撮影:ALBA)

<メイバンク選手権 最終日◇29日◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6596ヤード・パー72>

「やっといいスコアを出せたなという感じ。最後に出せてよかったです」。上がりホールをボギーとしたものの、西村優菜は7バーディ・2ボギーの「67」で回り、トータル7アンダー・38位タイでマレーシア戦を終えた。

裏街道の10番からスタートすると、出だしからバーディ。12番をボギーとしたが、続くホールでバウンスバックを決めた。15番、16番では連続バーディも。さらに18番のバーディで4つ伸ばし後半に向かった。4番、そして7番パー4では2打目を1メートルにつけてまた1つずつ積み上げる。「昨日よりショットのフィーリングもよかった」とチャンスをつくり、決めきる爽快なゴルフで4日間を締めくくった。

芝目の強いグリーン上で「イメージがあまり出なかった」と3日間は苦戦が続いたが、「無理やり頭の中でラインを引いて、結果はどうあれ自分で作ったラインに打てるかどうかという感じで決め切れて打てた」と連日30オーバーのパット数が「26」まで改善。ようやく攻略に成功し、達成感もにじませる。

2週前の上海では優勝争いをしたものの、前週の韓国戦は出場が叶わず。1週空いて臨んだマレーシア戦は「状態もあまりよくなかった」と明かす。勢いが止まったかに見えたが、「コースの中でいろんなことを感じて微調整しようと思って、それができたのは収穫」と、気持ちよくアジアシリーズ最終戦となる次週の「TOTOジャパンクラシック」に臨む。

ここからは日本、そしてフロリダ連戦。フロリダ初戦を終えて年間ポイントランキング60位までが年間女王を決める最終戦へと進出する。今大会終えてのランキングは49位から51位とややダウンの見込み。「確実に出られる位置までもっていくのがいまのモチベーション」と、“ホーム”となるTOTOに向けて最後の最後で調子を上げ、“もう一つ”の目標に向かう。

「もう1つは、3週間優勝争いをしたので、優勝というところにも近づいていきたい」。今年のTOTO会場は茨城県の太平洋クラブ美野里コース。前回開催の2020年には連日の60台で9位タイに食い込んでいる。カウントダウンに入ったシーズンも残りわずか。最高のルーキーシーズンとするため、頂点だけを目指していく。(文・高桑均)

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