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強行軍もなんのその! 西村優菜が圧巻『63』で大歓声「幸せです」

大歓声引き出した! 西村優菜が長丁場の3日目に大爆発。(撮影:佐々木啓)

<ブリヂストンレディス 3日目◇20日◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6573ヤード・パー71>

16日夜に米国から帰国したばかり。強行軍で今大会に挑んでいる西村優菜が圧巻の5連続バーディで第3ラウンドを締めくくり「63」をマーク、首位と4打差のトータル8アンダー・4位タイに浮上した。10ホールを残していたこの日の第2ラウンドではイーグルを奪うなど、一日で10ストローク伸ばす快進撃。溜まっているはずの疲れを感じさせないプレーで、一気に優勝争いに名乗りを上げた。

第2ラウンドの14番パー4。残り145ヤードから7番アイアンで放った西村の2打目はグリーンをとらえると、真っ直ぐにピンに向かった。「ピン筋に飛んだのは見えていたんですけど、光の関係で入ったところはぼんやりとしか見えませんでした」。それでも、大歓声がイーグルであることを教えてくれる。「久々にギャラリーがいるところでプレーして幸せです。日本って恵まれてるなと思いました」。無理をしてでもこの大会に出場したのは、この歓声を味わうためだった。

続けて行われた第3ラウンドにもハイライトがあった。3つスコアを伸ばして迎えた14番から5連続バーディ。14番パー4は6メートルを沈め、15番パー3は1メートル、16番パー5は50センチにピタリ。17番パー4では得意の9番ウッドで残り180ヤードから2メートルにつけ、最終18番パー4はカラーから4メートルを放り込む。後半は10パットの「29」。ショットも、パットもすべてが冴え渡った。

この日は午前6時45分からのプレー再開。早起きに備えて、前日の夕食はファミレスでさっと済ませた。母・枝里子さんによれば、西村が選んだのは「牛タン重」。開幕前の会見では帰国中に食べたいものとして「しゃぶしゃぶ」を挙げ、「薄いお肉が食べたいです。(米国では)塊ばかりなので」と漏らした。メニューは違うが、念願の薄いお肉がバーディラッシュの源だった。

4打差を追ってスタートする最終日に向けては「初日の前半は3オーバーだったので、ここまで来られるとは思いませんでした。体は今日でやられましたね。しっかり休みたいと思います」。あと一日戦い抜けば、来週はトーナメント出場の予定なし。再びエネルギーをチャージして、帰国即優勝へと突き進む。(文・田中宏治)

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