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今平周吾の新オプション 飛ぶ3W投入でキャリア初のドライバー外し【勝者のギア】

今平周吾はドライバーを抜き、3番ウッド2本のセッティングで勝利をつかんだ(撮影:上山敬太、ALBA)

<三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日◇12日◇太平洋クラブ 御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>
 

2018、19年シーズンの賞金王・今平周吾が、後続を1打差で振り切り、開幕戦の「東建ホームメイトカップ」に続く今季2勝目、ツアー通算9勝目を果たした。2本の3番ウッドを入れて、キャリアで初めて「ドライバーを抜く」という、思い切った勝負手が吉と出た。

「ドライバーって距離が出る分、曲がるじゃないですか。そうなると、18ホールで考えたときに、ティショットがストレスを感じたりするんですよね。今週は(3番ウッドで)フェアウェイキープできそうな気がしながらやっていたので、心に余裕があるというか、曲がっても幅の中に収まってくれる安心感をすごい感じました」
 
この3番ウッドを2本入れるというアイデアについて、『もっと早く試しておけば良かった?』と聞かれると、「思いましたね」と笑顔を浮かべながら即答。続けて、「ヤマハの3番ウッドが飛ぶと評判で、それに長さを足したらドライバーくらい飛ぶんじゃないかと思ってやってみたら、本当にいい感じになりました。打った時の第一印象も、飛び方とかイメージも良かった」と絶賛する。
 
新しく追加した飛ばす用の3番ウッドは、ヤマハの『RMX VD』。シャフトを0.25インチ伸ばして、42.75インチにしている。「ロフトも少し立っているので、飛距離も10~15ヤードくらい違います。弾道は一緒です」とのこと。ドライバーより飛距離は落ちるが、『RMX VD』は275~280ヤードを安定して打てる。
 
大会4日間の平均飛距離は271.63ヤードで全体47位、フェアウェイキープ率は67.857%で全体23位を記録。セカンドショットの多くをフェアウェイから打てたことで、パーオン率は75%で全体4位と、得意のショットを生かすことに成功した。また、操作性を求める時には、もともと入っているコブラの『LTDx』を使用する。
 
優勝賞金4000万円を加えて、賞金ランキングは3位に浮上。賞金王争いに加わってきた。賞金レースでトップを走る中島啓太や、同2位の金谷拓実に対抗する新オプションとして、光明も感じている。「フェアウェイをキープして、そこからアイアンで攻めていのが自分に合っているのかな、というのが今週感じたこと。それが他のコースに行ってどうなるかわからないけど、今後も試していきたい」と話す。
 

また、パターは総重量が重めのエース、オデッセイの『ストロークラボTEN』に戻していた。「最近、軽いパターを自分で操作したいと思ってやっていたんですけど、重いグリーンが多くて。今週はスピードも出ていたので、自分で打つよりクラブに任せて重さで振れるようなクラブがいいなと。振り子のような感じで打てました」。御殿場の12フィートの高速グリーンで、全体12位の平均パット(1.74)を記録し、4日間で16個のバーディを量産した。

 

【今平周吾の優勝クラブセッティング】
3W:ヤマハ RMX VD(15度/Tour AD VF-7X、42.75インチ)
3W:コブラ LTDx(15度/Tour AD PT-7X、42.5インチ)
5W:テーラーメイド M5(19度/Tour AD TP-8X)
3U:タイトリスト 910H(21度/Tour AD DI-HYBRID 95X)
4,5I:ヤマハ RMX VD/M(DG EX TOUR ISSUE S300)
6I~PW:ヤマハ RMX VD/R(DG EX TOUR ISSUE S300)
52度:タイトリスト ボーケイ SM9(DG EX TOUR ISSUE S200)
60度:タイトリスト ボーケイ ウェッジワークス(DG EX TOUR ISSUE S200)
PT:オデッセイ ストロークラボTEN

BALL:タイトリスト PRO V1x

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