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2日間のスクラッチ戦に“百獣の王”武井壮さんが登場!「初心者から10カ月で『73』を出しました」

1番ホールをダブルボギーでスタートして迎えた2番パー3で、2メートルを沈めてナイスボギー。そこでギャラリーに向かって笑顔でバンザイ(撮影:上山敬太)

<ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント 3日目◇20日◇取手国際ゴルフ倶楽部(茨城県)◇東コース(6804ヤード・パー70)>

プロ2人とアマチュア2人が同組で回るフォーマットの今大会。プロの予選ラウンドだった木曜日と金曜日は、アマチュアの部ではダブルス戦が行われたが、この週末はプロが決勝ラウンド、アマチュアは2日間のスクラッチ戦となる。そこに主催者推薦でタレントの武井壮さんが登場した。

実は武井さん、98年にダンロップアメリカンキャンプの1期生に選ばれ、そこから3年間はプロを目指してアメリカで腕を磨いていた。「10カ月間のキャンプで、毎日2ラウンドとか3ラウンドしていた」というゴルフ漬けの毎日を送り、「ゴルフを一回もやったことがないところから、『73』まで10カ月でいきました」というから驚く。“百獣の王”の身体能力と運動神経はやはり半端じゃない。

その後は「日本に帰ってきてお金もなかったので、ゴルフができなくなっちゃって」とプロの道を諦め、タレントに転身することになる。

この日のラウンドでは前半に「47」と大崩れして。後半は「39」と持ち直したが、初日は16オーバー・46位タイと大きく出遅れてしまった。

「前半、スイングがわけわかんなくなって、まったく当たらなくなっちゃったんですよ(笑)。シャンク3発くらい打って、グリーンにたどり着けないホールがほとんどで、多分前半はパーオンを一回もしてないと思うんですよね。ここはホームコースなんですよ。これまでに50~100回くらい回っているコースで、けっこう自信を持ってやってきたんですけど、まったく行ったことないところばかりから打っていたので、違うコースみたいでしたね」

ティショットは曲がって林に入り、レイアップは木に当たり、シャンクが出て、アプローチは寄らず、短いパットも外して…とにかく前半は苦しいゴルフだった。「プロのトーナメントのプレッシャーみたいなものを体が自然と感じているんだなと思って。手ばっかり動いてクラブが全然動かないみたいなことが起きていた。後半は慣れてきてクラブを振れるようになってきた」。

前半はドライバーもなかなか当たらず、「普段は280~290ヤードくらいなのが、きょうは260ヤードいくかいかないかくらいまで落ちた」。飛距離も後半に入ってようやく戻ってきて「セカンドも楽になった」と、ハーフ30台のスコアにつなげた。

苦しいゴルフでも、ギャラリーに笑顔で手を振って応えるあたりは、さすがエンターテイナー。「ギャラリーが本当にあったかくて、頑張ってと言ってくれた。いいプレーを全然見せられなかったので、そこが申し訳ない。その悔しさがめちゃくちゃ強いですね」。

だからこそあすの最終日は挽回したいところ。「きょうの放送を見ている人は『武井壮、ど下手じゃないか』と思ったはずなので、明日取り返したいですね。とにかく70台で回って、『まあまあやるんだな』というところを見ていただきたい」。ギャラリーも視聴者も沸かせるプレーを誓った。(文・下村耕平)

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