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初日上々のつもりが「あれ?」 西村優菜は切り替えに成功、伸ばし合いに食らいつく好ラウンド

西村優菜は目標の5アンダー「67」をマークし順位を上げて週末に挑む(撮影:Yasuhiro JJ Tanabe)

<CMEグループ・ツアー選手権 2日目◇17日◇ティブロンGC(フロリダ州)◇6556ヤード・パー72>

初日を2アンダーで滑り出した西村優菜だったが、本人の“上々”という感触は、周囲のビッグスコアにかき消された。「あれ?」と思ったというそのギャップを埋めるべく、2日目は最終ホールの5メートルを含め7バーディ。2ボギーはありながら「67」にまとめ、トータル7アンダーまで上昇。32位タイから16位タイまで順位を上げた。

「昨日けっこう自分の中でもいい感触で回って」と手応えは悪くなかったが、「あれ?っていう感じ。なんか自分の想像よりもけっこうスコアが出てたというか」。その状況を理解し、そこでさらにギアを上げられるのがいまの西村だ。「5アンダーくらいを目標にしていたので、最後でその目標をクリアできたのでよかった」と、2日目は思い通りのプレーを展開した。

今年1年間で「濃い1年を過ごしてきた」という経験が自信にもつながり、好スコアをたたき出す必要性も感じれば、そこに順応する強さも加わった。「きょう伸ばさないと、週末の楽しみがなくなっちゃう」と9番でボギーを喫しハーフターンしたが、悪いほうに傾いた流れを食い止め、後半を4バーディでまとめるあたりが大きな成長と捉える。

16番ではグリーン外からチップインバーディも決めた。逆目の芝が容易にアプローチをさせてくれないと、大会前からしっかり準備を重ねた。「けっこういいイメージが出た」とここでスコアを伸ばし、長い最終ホールでもしっかりとバーディ奪取。一つ一つの収穫が結果に表れ、どんどん自信に変わっている。だからこそ、“楽しみな”週末を迎え、最後を締めくくりたいという気持ちも強い。

首位とは7打差と差は縮まらなかったが、ひとまずビッグスコアをマークした。とはいえ、この日も9アンダーを始め、8アンダー、7アンダーというスコアが出ているのも事実。この結果を踏まえ、さらにエンジンをかけるはず。3日目の西村は果たしてどんなスコアで回るのか。今年の成長を見せる残り2日間、こちらも“楽しみ”で仕方ない。(文・高桑均)

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