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「真の自由はない」性被害を訴えた中国選手に進展!IOC会長とビデオ通話で安否確認も英メディアは懸念の目

IOCのバッハ会長とビデオ通話をしたと報じられたペン。(C)Getty Images
中国前副首相から性的暴行を受けていたと告発後、消息不明となっていた女子テニスのペン・シューアイ。日本時間11月22日未明にIOC委員会のトーマス・バッハ会長がビデオ通話で話したと報道されるも、いまだ疑念が拭えないようだ。

元副首相に性的関係を繰り返し強要されたとSNSに赤裸々と綴ったペンは、その後、3週間にわたって行方が分からなくなくなっていたが、20日には室内で猫と遊ぶ姿、21日には友人らと食卓を囲む様子の動画が公開された。そしてついにバッハ会長が、ビデオ通話で約30分間話し、無事を確認したと報じられている。

ところが多くのメディアは疑念の目を向けている。そのひとつが英公共放送局『BBC』で、ペンを擁護する中国のフェミニスト団体の代表を務めるクリスタル・チェン氏のインタビューを掲載。同氏は「物理的には傷は無いけど、真の自由はない。安全な状態で伝えたいことを何も言えていない」と主張する。
これまでも「徹底調査」を要求するなど、同件の解決に精力的に乗り出すWTA(女子テニス協会)は、このビデオ通話後こうコメントする。

「彼女の安否に加え、監視や強制されずにやり取りできているかWTAの懸念は軽減も対処もされていない」

自由に発言できる環境下に身を置き、彼女の口から説明が求められているようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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