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小祝さくら、初優勝。【スパイダーX女子】が増える理由と、重いグリーン

待望の初優勝を挙げた小祝さくら。パターは『スパイダーX』でした!(撮影:鈴木祥)

サマンサタバサ ガールズコレクション・レディース 最終日◇21日◇イーグルポイントゴルフクラブ(茨城県)◇6588ヤード・パー72>

小祝さくらが待望の初優勝をつかみとった。その手に握られていたのは、[スパイダー]()X』(カッパー/ホワイト スモールスラント)。今大会ではマレット型パターを使用する上位選手がやけに目立つ結果となった。

成田美寿々も小祝と同じパターで、木戸愛は同モデルではなく、スコッティ・キャメロン『ファントムX 6STR』をピン型から替えて奏功。女子ツアーではここ1ヶ月ほどで『スパイダーX』使用者がどんどん増える状況だ。どうしてマレット型を使う選手が急に増えるのか。その答えの1つは、大会練習日に永峰咲希が語ってくれていた。

スパイダーXは、出だしから順回転というか、すごく転がりがいいのが特徴だと感じます。だから、真っすぐ転がる距離が普通のパターよりも長い。傾斜の影響を受けづらいというか、ラインを読む量が以前より薄くなりました。こういう梅雨の時季はグリーンが重いので、転がりがいいパターだとすごく楽だと思いますね」(永峰咲希)

2日目も、小祝のパットは途中で跳ねたりしつつもカップに潜り込むシーンがあった。また、今日の2番で5メートルの上りのバーディを外したことで「切れるラインじゃないのでチャンスなのにショートしてしまいました。そういうプレーをすれば相手にスキを与える。そこからはカップに届かせることを意識するようになった」。

転がりのいいパターでさらに届かせることを意識した結果、計7バーディを奪取した。これはある種の結果論でもあるのだが、今年は全国的に長引く梅雨と、晴れない天気が続いている。どのコースでもグリーンのスピードが出づらいことに違いはない。空き週のない女子ツアーでは、そんな中、転がりのいいパターで対策を行う選手が増えていた。

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