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マスターズ恒例のオナラリースタートを務めるレジェンドは一体どれだけ凄い人たちなの?

名誉スターターを務める3名の名前が掲示される(撮影:GettyImages)

米国男子ツアーの日本版公式インスタグラムに投稿されたのは、マスターズ開幕を告げる恒例行事「オナラリースタート」の様子だ。昨年に引き続き、ジャック・ニクラス(米国)、ゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)、トム・ワトソン(米国)の3名が名誉スターターを務めた。

オナラリースタートは、初日の第1組がティオフする前に行われる、いわば始球式。1963年大会に初めて行われてから、「マスターズ」の名物イベントの一つになっている。名誉スターターは、偉大な成績を残す選手から選ばれるが、この3名が一体どれだけすごい活躍をしたか紹介したい。

まずは、“帝王”ジャック・ニクラス。20世紀最強のゴルファーの呼び声高く、メジャー通算18勝は未だに破られていない最多勝利記録。各メジャー大会を3回以上制しているのはニクラスとタイガー・ウッズ(米国)の2人だけだ。また、ニクラスは「マスターズ」の最多勝利記録保持者でもあり、6度の優勝を挙げている。驚くことに6度目の優勝は「46歳2カ月23日」のとき。これは「マスターズ」の最年長優勝記録だ。コース設計者としても優秀であり、日本にもニクラスが設計したコースが各地に点在している。

次に紹介するのは、米国選手以外で初のキャリアグランドスラムを達成したゲーリー・プレーヤー。身長168センチと小柄ながらも、ウェイトトレーニングで手に入れた強靭な肉体を武器に戦い、「マスターズ」での3勝を含む、メジャー通算9勝を挙げている。母国・南アフリカのサンシャインツアーでは歴代1位の通算73勝、そして米ツアー24勝、米チャンピオンズツアー22勝、その他のツアーでも勝利を挙げており、通算勝利数は160を超えている名選手だ。

最後は、メジャー通算8勝を挙げているトム・ワトソン。ワトソンといえば、ペブルビーチでの「世紀の一打」が有名。左足下がりの深いラフから放たれたボールがチップインバーディとなり、“帝王”ニクラスを打ち負かしたのだ。それからワトソンには“新帝王”というニックネームが定着していった。「マスターズ」を2度制しているが、彼の強さは「全英オープン」で特に発揮された。低い弾道でボールを転がすプレースタイルで、全英を5度制しており、歴代2位の優勝記録となっている。

偉大なレジェンドが務める名誉スターター。来年もこの3人が務めるのか、はたまた他のレジェンドとなるのか気になるところだ。

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