• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • ブランクV更新ならずも… 藤本麻子が6年ぶりの最終日最終組で感じた「“まだまだやれるな”」

ブランクV更新ならずも… 藤本麻子が6年ぶりの最終日最終組で感じた「“まだまだやれるな”」

“まだまだこれから” 藤本麻子が次のチャンスをうかがう(撮影:佐々木啓)

<資生堂 レディスオープン 最終日◇2日◇戸塚カントリー倶楽部(神奈川県)◇6605ヤード・パー72>

2011年の「伊藤園レディス」以来、11年231日ぶりの優勝を目指して首位から出た藤本麻子だったが、最終日は2つのボギーに対してバーディをひとつも奪えず、トータル5アンダーの11位タイに終わった。「ショットがなかなか昨日のように調整できず、チャンスも少なかった。でも気持ちは負けてませんでした。きょうは楽しむことを目標にしてたので、ここまで来れただけでも」と、淡々とひさしぶりの優勝争いを振り返った。

2017年の「マスターズGCレディース」以来となる最終日最終組でのプレーは、刺激に満ちたものになった。“今をときめく”岩井姉妹の姉・明愛と、ウェイティングからの出場で健闘を続けた宮田成華という若い2人を伴っての優勝争いを「最高の一日でした」と表現する。「2人とも飛ぶし、勢いもあるし、若い頃を思い出させてくれた。ショット力もすごいですし、気持ちいい、魂のこもった球を打ってくる。私はいろいろ経験を積んで、いい部分も悪い部分もある」。33歳にかつてのアグレッシブさを思い起こさせたようだ。

ここで勝利すれば、昨年、1学年上の金田久美子が「樋口久子 三菱電機レディス」で記録した11年189日の“ツアー最長ブランク優勝”の記録を塗り替えることができたが、それは叶わず。3日目終了後には「久美子ちゃんに了承は得ているので。『麻子なら塗り替えていいよ』って。もう遠慮なくいきたいと思います(笑)」というやり取りを明かしていたが、それは次戦以降に持ち越しとなる。

ひさしぶりの優勝はもちろん、19年に喪失して以降、復帰できていないシード選手に戻るための戦いはまだまだ続く。「調子のいい時はパッティングが入るか入らないかで、上位にいけるかいけないか(が決まる)。やっとそこまで来ることができたなという感覚はある。自分らしいゴルフができたので、すごく自信になった。“まだまだやれるな”と、“まだまだ課題を自分のものにしていかないとな”の両方です」。この結果で手にしたメルセデス・ポイントは51pt。これを上昇気流に乗る足掛かりにしたい。

関連記事