日本初「芝生の肥料成分」でできたグリーンフォークが登場

ポケット収納時に生地や皮膚を傷つけないよう、あえて先端を尖らせない形状にした

自動車向けの鉄鋼鍛造部品製造販売を主事業とする株式会社ゴーシュー(滋賀県湖南市)は、マグネシウム廃材を活用したゴルフ用グリーンフォーク「サステナリティ グリーンフォーク 」の発売を開始した。同社によるとマグネシウム製のグリーンフォークは日本初の試みであり、実用新案として登録を受けている。
(ビ)=マグネシウムの意

同社はマグネシウムを用いた医療デバイスの部材試作等を行っており、試作の工程で出ていた廃材や端材の活用方法を探していた。目をつけたのが、マグネシウムが“肥料の成分であり、芝生の育成にも使われている”点だ。

マグネシウム(苦土)は、光合成を活性させる葉緑素の核となる成分。土壌のPHを調整する「苦土石灰」として、ゴルフ場でも一般的に使用されている。そこで複数のグリーンキーパーにアドバイスをもらい、近隣のゴルフ場の練習グリーンで各種試験を実施、グリーンフォークとして実用化にこぎつけた。芝に数秒差し込むだけ、というグリーンフォークの使用方法から効果はごくわずかだとしながらも、芝生の育成の良化が期待できるという。

「ご協力いただいたグリーンキーパーさんの話ですが、ボールマークは翌日直すと、芝生の再生までに1か月かかるそうです。でも15分以内に正しく直すと、1日で再生します。ゴルファーが自分でボールマークを直すことでメンテナンス費用の低減につながります。また、このグリーンフォークは環境に優しいアップサイクル(廃材をより価値の高いものに生まれ変わらせること)製品です。自然を愛する人、ゴルフを愛する人に使ってほしいですね」(ゴーシュー先行開発部 山本晋平さん)

同製品はアタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」にて12月8日まで応援購入可能。専用布ケース付きで2,800円(超早割価格)から。

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