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ノーマンはやっぱり解雇! 米PGAツアー、DPワールド(欧州)ツアーとPIFが付帯協定

LIVゴルフCEOのグレッグ・ノーマンは解雇となる模様(撮影:GettyImages)

11日、米国上院議会の公聴会を前に現在米PGAツアーの副コミッショナーを務めるロン・プライス氏が「米PGAツアー、DPワールド(欧州)ツアー、PIF(サウジアラビアの政府系ファウンド)の合意が実行された場合、グレッグ・ノーマン(オーストラリア)はLIVゴルフのCEOを解雇される」ことが付帯協定として3者の間で結ばれていたことを認めた。

プライス氏と米PGAツアーのボードメンバーで直接PIFとの交渉に携わってきたジミー・ダン氏がリチャード・ブルメンタル議員(コネチカット州選出・民主党)に証言をした。

すでにノーマンが新しい合同会社には加わらないと見られていたが、実際に6月6日に発表された合意骨組みの“付帯協定”として示されていたことが明らかになった。

元世界ランキング1位のノーマンはメジャー2勝、世界ゴルフ殿堂にも入っているが、1990年代に米国対欧州が戦うライダーカップに出場できない選手と米国が戦う「プレジデンツカップ」もノーマンが推進した。また世界ツアーを提唱したが、のちにPGAツアーはWGC、世界選手権シリーズとして欧州、日本、アジアなど世界のツアーから参戦するチャンピオンシップを創設している。

2022年6月からスタートしたLIVゴルフのCEOとしてリーグを牽引しているが、タイガー・ウッズ(米国)、ローリー・マキロイ(北アイルランド)らが中心となって開かれた選手会ミーティングでもLIVゴルフとの協議には「ノーマンがCEOを外れるのが条件」とされていた。

昨年秋からPGAツアー、DPワールド(欧州)ツアー、PIFが水面下で話し合いを続けていたが、その協議にはノーマンは一切携わっていなかったとされた。(文・武川玲子=米国在住)

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