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渡邉彩香が“4パット”のダボから連続ボギーで首位陥落 「取り返したい気持ちが強かった」

渡邉彩香が4パットのダブルボギーからリズム崩す(撮影:米山聡明)

<ダイキンオーキッドレディス 3日目◇4日◇琉球GC(沖縄県)◇6560ヤード・パー72>

予選ラウンド2日間で打ったボギーは1つだけ。首位を快走していた渡邉彩香だったが、2番の4パットのダブルボギーから、3、4番も連続ボギーとして失速。首位の座を明け渡した。

フォアー! 上田桃子、森田遥との最終組でスタートした1番パー4で、いきなりティショットを右へ曲げる。セカンドは木が邪魔で直接グリーンは狙えない状況だったが、アイアンで低く出してグリーンの近くまで運び、3打目のアプローチを60センチに寄せてパー。続く2番のティショットではドライバーでフェアウェイをキープし、落ち着きを取り戻したように見えた。

「セカンドはディボット跡でライが悪くて、手前のエッジから乗ってくれたらいいかな、という狙い方で、やれることはやったかなという感じ」。不運もあったが、想定内のグリーン手前エッジに運んだ。

ピンまで15ヤードのファーストパットは「ちょっとガツッと打っちゃって」2.5メートルオーバー。返しは下り。「まだ2番だったので、そこは合わせて最悪ボギーでも良かったんですけど」と反省したパーパットは外れ、次のボギーパットもカップに嫌われた。結局4パット(記録上は3パット)のダブルボギーで、3打あった差は一気に1打へと縮まった。

続く実測185ヤードの左手前のピンに打っていく3番パー3のティショットは、「引きずっちゃったかなという感じ」と大きく左へ。さらに次のアプローチは傾斜をかけ上がってエッジから6ヤードという難しい状況になった。手前のラフを確認して、直接グリーンに落とさずにクッションを入れて打ったが左からの傾斜に流されて、大きくオーバーし、2パットのボギーとした。

次はロングヒッターの渡邉が2オンも狙える4番パー5。ティショットは完璧でフェアウェイセンターをとらえたが、2オンを狙ったセカンドショットを、またしてもピンサイドの左ラフに外してしまう。エッジギリギリに落とさないと寄らない、左足上がりのアプローチはグリーンをショートし、結局4オン・2パットのボギー。わずか3ホールで4つ落としてトップから陥落した。

「2番でパターのミスが続いて、ちょっとバタバタしてしまった。きょうはピンポジションが難しくてバーディパットもやさしくなかった」と、パッティングからリズムが崩れた。4番のセカンドショットについては「右のバンカーでも良かったんですけど、取り返したい気持ちが強かった。冷静にやれたらよかった」と悔やむ。

追う立場に変わったが、首位とはまだ3打差で優勝を諦める位置ではない。「きのうまでのいいプレーのおかげでまだこの位置にいられると思うので、また明日も頑張るのみ。ドライバーが振れてきて、左に左にミスがある。距離は出ているので真っすぐいってくれれば明日は楽しみになってくる」と前を向く。開幕戦Vはドライバーとパッティングにかかっている。(文・下村耕平)

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