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西郷真央は“タテ距離”合わず『85』 意地のチップインバーディ締めに「よかった」

苦しい一日を過ごした西郷真央。最後のバーディが光明となるか。(撮影:ALBA)

<HSBC女子世界選手権 3日目◇4日◇セントーサGCタンジョンC(シンガポール)◇6774ヤード・パー72>

シンガポールで今季初戦を迎えた西郷真央は、苦しい一日を過ごした。1バーディ・8ボギー・3ダブルボギーの「85」で3日目を終え、「残念なプレーになったと思う」と振り返った。

ショット、パットがかみ合わなかった。「ティショットは気持ちよく振れるようになってきた」とドライバーのフェアウェイキープ率は14ホール中8ホールとまずまず。だが、続く2打目以降、アイアンショットの“タテ距離”が合わなかった。

前半15番ではティショットがグリーン手前のバンカーにつかまり、そこから乗らず寄らずでダブルボギー。18番ではラフで沈んでいるバンカー越えのアプローチがわずかに届かず。バンカーからセーブできなかった。

「狙ったところには出ていて、自信をもってフィニッシュを決めているなかでグリーンに乗らない。なんで距離感が合わないんだろう、というのを考えていた」。雨風が強く吹く中、その影響を考えながら番手を選び、納得のいくショットも打ててはいたのだが「奥にもいくし、少しこぼれたり、1~2ヤード届かなくてバンカーのあごで目玉になったり」。パーオンしたのは4ホールのみ。「アジャストできなかった」と、ショットメーカーが精彩を欠いた。

なんとかカバーしようと、そこから「ベストを尽くして寄せたりもした」が、続くパットもなかなか決まらない。「蹴られたり、ショートしたり」とショートゲームで流れをつくることもできず、「精神的にしんどい一日」となってしまった。

それでも、最終9番。ドライバーショットをフェアウェイセンターに運ぶと、グリーン手前にショートしてしまったのちの3打目を直接決めて“チップインバーディ”締め。これには「よかった」と、やっと白い歯がこぼれる。

スイングの感覚は悪くなく、ショットは左右にブレていないだけに、考えるべき修正ポイントはひとつ。「あしたの朝、その日の調子でどのくらい飛ぶのかをチェックしてからいきたいです」。狂ってしまったタテ距離を取り戻し、最終日はショットメーカーらしい“一撃”を披露していきたい。(文・笠井あかり)

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