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「あんなに下から入るとは…」星野陸也を苦しめたコンディションの“激変”

星野陸也は激変したコンディションに苦戦した(撮影:GettyImages)

<全米プロゴルフ選手権 3日目◇20日◇オークヒルCC(米ニューヨーク州)◇7394ヤード・パー70>

出だし4ホールで3つのボギーが続いた星野陸也だったが、その苦しいスタートは自力で食い止めた。5番パー3で7メートルのスライスラインを読み切ってバーディを奪うと、難易度の高い6番でもひとつ戻した。

503ヤードに設定されている6番パー4は、ティショットをフェアウェイに運んでも2打目が227ヤードも残った。そこからピン右7メートルにつけてバーディ。続く7番パー4では手前カラーからの5メートルを沈めてパーセーブした。

朝から雨が降り、難しいコースがよりタフなコンディションになるなか、前半を2バーディ・3ボギーと耐えて「いい流れ」で後半へと向かった。だが、12番、15番をボギーとすると、最終18番はダブルボギーフィニッシュ。勢いをもって入ったバックナインだったぶん、「後半で食い止めれなかったというところが残念」と悔しさが残るムービングデーだった。

ラウンド途中に帽子のつばから水が滴るようになり2つ目の帽子に着替えたほどの大粒の雨は、ねちっこいラフを「本当に出にくいというか、絡まってしまう状況」と、より一層厳しくさせるだけでなく、硬く締まっていたフェアウェイにまで影響を与えた。「カチンコチンだったフェアウェイが急にソフトになって、より引っ掛かりが入るような感じ」と話し、逆目のライで引っかかってしまう影響はティイングエリアでさえもあったという。

最終18番では左ラフに外したティショットを丁寧にフェアウェイに運んで3打目勝負を選択したが、「あんなに下から入るとは。やっぱりやわらかくなっているぶん、深く入ってしまって」と飛距離が足りずに手前のガードバンカーへ。出すだけとなり、5オン1パットのダブルボギーだった。

トータル5オーバー・59位タイからの浮上を目指した一日は、2バーディ・5ボギー・1ダブルボギーの「75」。トータル10オーバー・67位タイに後退した。

最終日は晴れ予報だが、星野を苦戦させたやわらかいフェアウェイがどのような変化するか。「雨によるジャッジミスが多かった。コースマネジメントを天候によって変えていかないといけない」と修正ポイントを挙げるとともに、「最終日こそアンダーが出せるように願って、ベストな力を出して頑張りたい」と意気込んだ。(文・笠井あかり)

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