• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 「ああ、良かった」予選通過濃厚でホッ 久常涼の“しんどい”20ホール

「ああ、良かった」予選通過濃厚でホッ 久常涼の“しんどい”20ホール

久常涼は「しんどい」20ホールを回りきった(撮影:GettyImages)

<ソニー・オープン・イン・ハワイ 2日目◇12日◇ワイアラエCC(米ハワイ州)◇7044ヤード・パー70>

「ああ、良かった」。トータル3アンダーでホールアウトした久常涼は、そう言って息を吐いた。未消化だった初日の2ホールと合わせて、計20ホールで3バーディ・1ボギー。現時点でカットラインを1打上回っており、予選通過は濃厚だ。

初日は日没サスペンデッドとなり、後半の8番からプレーを再開。バーディを狙っていた9番パー5でのパーは想定外だったが、第2ラウンドでは2番でバーディを奪うと、その後は堅実にパーを重ねた。

しかし、9番パー5でトラブル。ティショットが大きく左に曲がってOBとなり、このチャンスホールでまさかのボギーを喫した。「ボギーになるとは思わなかったので、びっくりしました。このツアーではちょっとのミスですぐ落ちてしまう」。それでも、折り返し直後の10番でバーディを奪ってバウンスバック。容易に引きずり落とされることはなかった。

最終18番では2.5メートルのしびれるバーディパットを沈めた。予選通過へ大きな一打となったが、「あまり意識はしてなかったんです。外れようが、入ろうが。後々、『大事なパットだったな』とは思いましたけど。しっかり打てて良かったです」と強心臓ぶりを発揮。昨年はフランスで欧州ツアー初優勝を挙げて、日本勢史上初の新人王にも輝いた。勝負所での集中力は折り紙付きだ。

「しんどかったけど、カツカツのラインで耐えられたのは、自分にとって大きかった。あすはしっかり攻めて、ひとつでも上を見て頑張ります」。今年からツアーに本格参戦する21歳は、米ツアーが注目する若手のひとり。決勝で大爆発し、その評価をさらに押し上げたい。

関連記事