確率は『14/78』 日本勢はZOZOで優勝できる? 石川遼の答えは…

復調傾向の石川遼は日本開催では2度目の出場(撮影:岩本芳弘)

<ZOZOチャンピオンシップ 事前情報◇18日◇習志野カントリークラブ(千葉県)◇7079ヤード・パー70>
 
日本開催の大会としては、タイガー・ウッズ(米国)が優勝した2019年の第1回以来、2度目の出場となる石川遼。前週は「日本オープン」で優勝争いのすえに2位に入り、調子を上げて、6月の「全米オープン」に続き、今季2戦目の米ツアーに挑む。

「すごく楽しみにしていますし、選手たちとコースセッティング、観客のみなさんと、すべての舞台が整っている。PGAツアーが日本で開催されることのすごさを肌で感じていますし、1つ1つの規模やクオリティが本当にすごいなと感じています」と胸を高鳴らせている。
 
今季最高の2位に入った日本オープンについては、「間違いなく今年の僕のベストな試合」と言い切る。シーズン開幕戦の「東建ホームメイトカップ」でも優勝争いのすえに3位タイに入っているが、「東建はラッキーもあったりついていた。取りこぼしがなかった優勝しなきゃいけないくらい。そんなもったいない攻め方のミスが先週は少なくて、冷静な判断が最後までできていた」と、その違いを語る。
 
そうした状態で迎える今大会の目標については、うーんと少し考えたあとに「1日3アンダーか、4アンダーが目指す数字だと思います」。そのうえで「優勝スコアは15アンダーくらいから上に伸びていきそう。判断力が試されると思います」とベストなゴルフを4日間続けないと、優勝には届かないと考えている。
 
予選ラウンドは飛ばし屋のキャメロン・チャンプとアクシャイ・バティア(ともに米国)との組み合わせ。「2人は僕よりも30ヤードくらい先に飛ぶ選手なので、自分なりのマネジメントをどこまでできるかだと思います。背伸びしすぎずに、自分のゴルフを4日間やることしかできないですね」と、やはり周りのゴルフに影響されないようにプレーできるかをテーマに置く。
 
それでは、19年大会で51位タイに入った経験から、14人の日本勢がZOZOに勝つ可能性は?

「世界のトップ・オブ・トップの選手たちなので簡単な話ではないんですけど」と前置きしたうえで、「78人のフィールドに対して14人というのは、他に類を見ないほど多くの日本の選手が出場できる。普段は140名を超えてくるなかで2人だと78分の1。78分の14だと考えて、日本で開催していることも有利には働く。調子のいい誰かが優勝争いに加わる可能性はあります」と答えた。週末に石川を含めた日本勢が上位にいることを期待したい。(文・下村耕平)

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