• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • ゴルフ初心者の左利き問題 左打ち(レフティ)が正解?それとも右打ち転向が正解?

ゴルフ初心者の左利き問題 左打ち(レフティ)が正解?それとも右打ち転向が正解?

“レフティ”細野勇策のドライバースイング(撮影:佐々木啓)

1.ゴルフにおいて左利きと左打ちは不利なのか?

まず最初に言葉の定義ですが、本記事では、「左利き」ではなく、「左打ち」のことを「レフティ」と定義します。

そして結論から言うと、左利きも、左打ちも、ゴルフをプレーするうえでは、特段不利ということはありません。

実際、左利きで活躍してきたプロゴルファーは多く、左利き・右打ちの代表的なプロゴルファーとしてはタイガー・ウッズ(米国)やジョーダン・スピース(米国)、そして日本ではレジェンドの岡本綾子など。

また、左利き・左打ちの代表的なプロゴルファーとしてはバッバ・ワトソン(米国)、日本ではレジェンドの羽川豊、最近では細野勇策も大型レフティとして注目されています。

レフティとして世界的に有名なフィル・ミケルソン(米国)やブライアン・ハーマン(米国)に至っては、右利きにも関わらず左打ちでプレーしています。

海外のメジャー大会においても、2023年の「全英オープン」でブライアン・ハーマンが優勝し、また「マスターズ」でも2000年以降にレフティが合計で6勝を挙げている(2024年マスターズ終了時点)など、左打ちの選手が確実に実績を残しています。

しかしその一方で、左打ちはギア選びや練習環境などにおいて、「不便」なのは紛れもない事実です。

左打ちは圧倒的に人口が少ないため、ゴルフクラブの流通数が限られていたり、練習場の打席が少なかったり、またスクールやレッスン教本などが右打ちのゴルファーを前提に教えているなど、右打ちに比べるとたしかに待遇は良くありません。

2.ゴルフの左利き・左打ちの割合

インテージグループ自主企画調査「日本人のスマホの持ち方は独特?-国際比較調査でみるスマホ操作の国別傾向-」によると、日本人の左利きの割合は「9.5%」(1割程度)という結果が出ています。(出典:インテージ 「知るギャラリ」2023年1月27日公開記事)

前述した通り、ギア選び、練習場の打席数、さらにはレッスンに関しても、右打ちゴルファーの方がメリットが多いという現状なので、本来左利きだがゴルフは右打ちで始めたという人が一定数いても不思議ではありません。

また、野球のバッターのように、右利きの人がわざわざ左打ちに転向することも一般的には考えにくいです。

となると、日本人のゴルフの左利き・左打ちの割合が、ゴルフ人口の「1割未満」なのは、ほぼ確実と推測されます。一般ゴルファーの肌感覚としては、1割未満のかなり下の方という気もします。

関連記事