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ゴルフ初心者の左利き問題 左打ち(レフティ)が正解?それとも右打ち転向が正解?

3.ゴルフの左利き・左打ちのメリット

ここではまず、左利きの人が左打ちのままにするメリットを2つ紹介します。

違和感なくスイングできる

1つ目のメリットは「違和感なくスイングできる」ことです。

左打ちは本来の利き手のため、初めから違和感なくスイングができるでしょう。特にテニスや野球など別のスポーツで左打ちが身についている場合は、ゴルフでもパフォーマンスを発揮しやすいようです。

自然と体が動かしやすく、違和感なくスイングできるメリットは何事にも代えられない、と判断する場合もあるでしょう。

練習場の打席が意外と空いている

2つ目のメリットは「練習場の打席が意外と空いている」ことです。

もちろんタイミング次第ではありますが、左打ちはプレイヤーの絶対数が少ないため、右打ち専用の打席は満員でも、左打ち専用の打席は空いている、という光景を見かけます。

4.ゴルフの左利き・左打ちのデメリット

次に、左利きの人が左打ちのままにするデメリットについて3つ紹介します。

ゴルフ道具が揃えづらい

1つ目のデメリットは「ゴルフ道具が揃えづらい」ことです。

前述したように、左打ちの人口が少ないため、ゴルフクラブの流通数が相対的に少なく、自分の好みのギアが見つかりづらい傾向にあります。

当然中古の流通数も少なく、自分に合ったゴルフ道具を安く揃えるのは、右打ちより難しいでしょう。

練習場の打席数が少ない

2つ目のデメリットは「練習場の打席数が少ない」ことです。

前述したように、左打ちの人口が少ないため、左打ち専用の打席数は限られています。また、多くの練習場では打席の場所を右端に設置しているため、打つ場所の選択肢も限られてしまいます。

右打ちの人と向かい合わせで練習をしなくてはならない場合もあり、気まずいと感じる人もいるでしょう。

ゴルフコースの難易度が上がる

3つ目のデメリットは「ゴルフコースの難易度が上がる」ことです。

じつは一般的なゴルフコースは、右打ちの人の方が回りやすいように作られている傾向があります。例えば、アマチュアゴルファーはスライスしやすいため、右側を広くしたり丘を作るなどの工夫がなされています。

しかし、左打ちでスライスした場合は左側にいくため、このような設計のゴルフコースでは、逆にペナルティをうける確率が上がります。

コースレイアウト次第では左打ち(レフティ)が有利?

前項で、一般的なゴルフコースでは右打ちが有利と述べましたが、コースレイアウト次第では左打ちが有利になることもあります。

前述したように、近年のマスターズではレフティが合計6勝を挙げていますが、マスターズが行われるオーガスタ・ナショナルGCでは、左打ち(レフティ)のフェーダーが有利と言われているのです。

理由としては、オーガスタ・ナショナルGCのコースレイアウトがドッグレッグホールが7つのうち6つが左ドッグレッグホールとなっている点が挙げられます。

左ドックレックホールでは、右打ちではドローヒッター、左打ちではフェーダーが有利といわれています。さらに、フェードボールはドローボールより正確性が高くミスが少ないため、18ホール中6ホールも、左打ちのフェーダーにとって、有利なコースとなっているようです。

以下の記事では、オーガスタ・ナショナルGCが左打ちに有利とされる理由を詳しく掘り下げています。是非ご覧ください。
ミケルソン3勝、ワトソン2勝… オーガスタGCがレフティに有利なワケ【マスターズ歴代覇者】

5.左利きが右打ちに転向するスイング面のメリット

最後に、左利きの人が右打ちに転向した際に考えられる、スイング面のメリットについて紹介します。

左手主導のスイングを習得しやすい

左利きの人が右打ちでゴルフを始めると、左手主導のスイングを習得しやすいです。

ゴルフで右打ちする時、左手はクラブをリードする役割を担っていて、左手の動きがショットの方向性や安定性を司ります。そのため、左手主導のスイングを習得することは非常に重要となります。

しかし、右利き右打ちのゴルファーは、右手の力が強すぎて、右手(首)をこねてダフってしまったり、余計な力が入ることでヘッドがスクエアに当たらず、ショットの方向性が安定しなくなったりする場合も多いのです。

一方で、左利きの人は左手の力が強くて器用なため、左手・左サイドを使ってダウンスイングをリードすることができます。左利き右打ちの人が一度コツを掴んだら、ショットの安定性は高まりやすいでしょう。

左足で強く踏み込んだスイングが習得しやすい

左利きの人が右打ちでゴルフを始めると、スイング時に利き足である左足で強く踏み込んだスイングが習得できます。

ゴルフはダウンスイング時に左足を踏み込むことで、大きな力を発生させます。左足の踏み込みで大きな力をボールに伝えられれば、その分強い弾道で遠くに飛ばすことが可能となります。

6.まとめ

本記事では、左利きの初心者はそのまま左打ちにするべきか、それとも右打ちに転向するべきなのか、を考察しました。

ゴルフのプレー自体に右打ち・左打ちに本来的な有利・不利はありませんが、ゴルフの環境面においては、右打ちのほうが優遇されているのは間違いありません。また、スイング面でも、左利きの右打ち転向には、ショットの方向性や安定性、飛距離の点でメリットがあると考えられています。

以上のことから、左利きでゴルフを始めようとしている人や、左利きで右打ちに転向しようと考えている人は、まずは一度、トライしてみることをおすすめします。右打ち転向を試してみて、どうしてもうまくいかない場合は左打ちに戻しましょう。

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