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平田憲聖、「イメージが出る」とPWを46°に変更し4本ウェッジが奏功【勝者のギア】

平田憲聖のセッティングをのぞいてみよう(撮影:藤井孝太郎、ALBA)

<日本プロゴルフ選手権 最終日◇30日◇恵庭カントリー倶楽部(北海道)◇7441ヤード・パー72>

 

国内男子のメジャー第2戦は、初日から首位の平田憲聖が5バーディ・4ボギーの「71」で回り、2位に2打差をつけて完全優勝を果たした。22歳246日での日本プロ制覇は、1973年のツアー制度施行後では、2021年大会でのキム・ソンヒョン(韓国)が持つ22歳290日を更新する最年少記録となった。

FWキープ率は48.214%(22位タイ)だったが、ティショットで使用したクラブ2本を勝因に挙げた。「やっぱり1Wか3Iのどっちかですかね。1Wを持つホールでフェアウェイをけっこう捉えられていました。1Wはもちろん、今週良かった3Iはレイアップとか8番の長いパー3(270yd)でも使っていました。3Iと1Wに助けられたかなと」(平田)

平田は初優勝のミズノオープン時から契約するミズノ『ST-X 230』で距離を伸ばしており、安定したティショットを放っている。1Wシャフトをサポートするフジクラのツアー担当は「ミズノオープンから1Wスペックの変更はなく『VENTUS TR BL』6Xに替えて45㌅から45.75㌅に伸ばしたことも飛距離アップの要因かと思います」と話す。

 

また、ミズノオープンからの変更は3Wシャフトを『TOUR AD クアトロテック』(75X)に替えたこと。そして、PW-52-58°のウェッジ3本から5Wを抜き、ウェッジを4本(46-50-54-58)体制にした。58度は『S18』から変わらないが、その上は『T22』を3本入れてPWと46度を入れ替えた。狙いをこう説明する。

 

「全英オープンに出る時に今のセッティングになったんですけど、以前はPW-52-58だったのを4本(46-50-54-58)にした。ショートゲームは前から思っていたので、そこをもっと厚くしてバーディを取るために、そこが大事かなと思って今のセッティングにしています。(PWでなく46度のウェッジにしたのはスピン量?)それもありますけど、PWよりは46度のウェッジの方が自分のイメージ通りのショットが打てる。イメージが湧くようになった。

58度のフルショットは95ヤードぐらい。54度で106~7ヤード、50度で125弱、46度は135くらい。(以前入れていた)52度だと118ヤードぐらいです。だから100とか105ヤードが残ると難しかった。54度を入れたことでその辺りの距離もしっかり打てるようになりました。52-58の時はパー5の2打目でレイアップする時も飛びすぎたり、弱すぎたりすると間の距離になって難しくなっていた。その辺もレイアップする時の気がラクで、今週も活躍しました」(平田)

 今回の2勝目で賞金ランク3位に浮上。1位・金谷、2位・中島、4位・蝉川と新世代がツアーを牽引するが「早く3勝目を挙げたい。地元(大阪)で開催される日本オープンも頑張りたい」と、早くも次の勝利を見据えていた。

【平田憲聖の優勝ギア】
1W:ミズノST-X 230(10.5°ベンタスTRブルー6X 45.75㌅)
3W:キャロウェイPARADYM◆◆◆(15°Tour ADクアトロテック75X)
3I:ミズノMizuno Proフライハイ2021(19°Tour AD HY-95X)
4I:ミズノMPフライハイ2010(24°N.S.PRO MODUS3 TOUR115X)
5I~9I:ミズノJPX923 TOUR(N.S.PRO MODUS3 TOUR115X)
46,50,54°:ミズノT22(N.S.PRO MODUS3 TOUR115S)
58°:ミズノMizuno Pro S18(N.S.PRO MODUS3 TOUR115S)
PT:オデッセイEXOロッシー

BALL:スリクソンZ-STAR◆

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