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“不屈の男”デルポトロ、復帰第2戦に予定していた「リオ・オープン」は欠場!<SMASH>

2月8日に母国のコートで約2年半ぶりに復活を遂げたデルポトロだったが、同14日開幕のリオ・オープンには出場しないことが決まった。(C)Getty Images
 長らく右ヒザのケガに悩まされ、現役引退の可能性を示唆した男子テニス元世界3位のホアン・マルティン・デルポトロ(アルゼンチン/現757位)。その彼はこのほどワイルドカード(主催者推薦)でエントリーしていた「リオ・オープン」(2月14日~21日/ブラジル・リオデジャネイロ/ATP500/クレーコート)を正式に欠場することになった。スペインのテニス専門メディア『Punto de Break』などが報じている。

 母国開催となった「アルゼンチン・オープン」(2月7日~13日/アルゼンチン:ブエノスアイレス/クレーコート/ATP250)でワイルドカードを獲得したデルポトロ。ところが、大会の開幕に先立って行なわれた記者会見で「これは復帰というよりお別れに近いかもしれない」と発言。さらに「さよならを言うために、ブエノスアイレスほどいい大会はないだろう」とも語っていた。

 そして現地時間2月8日に行なわれた1回戦のナイトマッチで同胞の親友、フェデリコ・デルボニス(42位)と対戦し、1−6、3−6のストレートで敗戦。それでもなかなか思うような動きができない中で全力のプレーを見せた不屈の男に地元ファンからは大きな拍手が沸き起こり、試合の終盤では感極まって涙を流すシーンも見られた。

 復帰戦を終えた直後の記者会見でも「今夜体験したことは忘れられないから。もし今日が最後の試合だったとしても、僕は満足して帰るよ」とデルボニスとの試合が現役最後となる可能性を認めたデルポトロ。その一方で「テニスの窓は開けておくよ」として、まだ正式な現役引退を表明したわけではない。
  だが、残念ながらリオ大会でのプレーは見られないようだ。大会主催側は現地2月11日に公式ツイッターを更新し、「ホアン・マルティン・デル・ポトロは、残念ながらリオ・オープンに出場しません。彼がこの大会に出場することは常に我々の夢であり、実現まであと一歩のところまで来ていました」と発表。

 そして最後には「今後のご活躍をお祈りするとともに、リオ・オープンの扉はいつでも開いていますよ」とデルポトロへエールを送った。

 これまでのデルポトロの発言を踏まえれば、現役続行が非常に厳しい状況であることは間違いないのだろう。それでも多くのテニスファンが「まだまだ続けてほしい」と一抹の希望を胸に抱いている。たとえ時間を要したとしても、いずれどこかで再びプレーする姿を見せてくれることを祈りたい。

文●中村光佑

【PHOTO】全米OP優勝、リオ五輪銀メダル獲得など輝かしい功績を残したデルポトロのキャリアを厳選ショットで紹介!
 

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