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ルールオフィシャルの第一人者ジョン・パラマー氏が死去 タイガーらも哀悼「偉大な人だった」

ルールオフィシャルの第一人者、ジョン・パラマー氏が死去 選手たちから愛される偉大な人物だった(撮影:GettyImages)

欧州ツアー(現DPワールドツアー)の審判部長を長らく務め、ルールオフィシャルの第一人者として知られるジョン・パラマー氏が病気のため死去したと発表された。67歳だった。

パラマー氏は44年間を欧州ツアーの審判員として過ごし、そのうち30年間で主審を勤め上げた。2016年に更新されたペースオブプレー規則を含め、多くのゴルフ規則の変更に多大な影響を与えた。常に厳格で公正な判定を下すことに専念し、その大柄な体格やおおらかな性格も相まって、多くのゴルファーから絶大な信頼を得ていた。

欧州ツアーのキース・ペリー会長は「“レジェンド”という言葉はスポーツ界で頻繁に使われるが、スポーツルールにおいては、ジョン・パラマーを完全に表現している」と語った。「彼は審判の第一人者であり、選手や仲間たちから絶対的な尊敬を集めていた。自分の仕事とツアー全体に対する情熱を持っており、それを話すときの彼の表情は輝いていた」。

米国男子ツアー「ジェネシス招待」に出場しているタイガー・ウッズ(米国)にも訃報が届いた。「私が初めてプロになったときから、ジョンはいた。欧州ツアーやWGCでの主役の一人。ただ、偉大な人だった」と故人をしのんだ。

19年「全英オープン」覇者シェーン・ローリー(アイルランド)は、「彼が病気だとは知らなかったので、ショックだった」と驚きを隠せなかった。「正直なところ、ジョンがきょうも出ていてくれたら、プレーのペースがもう少し早かったかもしれない。彼はいつもプレーのペースをうまく保つことができる素晴らしい人だった」と話した。

イングランドのトミー・フリートウッドも「彼は素晴らしい人。我々のツアーを誇りを持って代表し、すべての選手から尊敬されていた」と突然の訃報を悲しんだ。

過去にフリートウッドがパラマーに『人々にどのように記憶されたいか』という質問をしたときのことだ。「笑顔でこう答えてくれたよ。『彼は公平だった。そう言ってほしいね』」。

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