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メジャー予選通過にはイーグルあり? 西村優菜は終盤に起死回生の“-2″「耐えた時間がいいご褒美として」 

メジャー予選通過にはイーグルアリ? 西村優菜が2オンイーグル奪取(撮影:福田文平)

<AIG女子オープン 2日目◇11日◇ウォルトン・ヒースGC(イングランド)◇6881ヤード・パー72>

1アンダーからスタートした西村優菜は、15番を終えてボギーが2つ。バーディが来ないガマンの状態が続いただけではなく、そのときのカットラインは1オーバーで、ひとつたりとも落とせない緊張の状態が続いていた。「ショットがすごく荒れてしまって、本当に苦しい一日だった」と振り返るが、“ご褒美”は最後に待っていた。

この日476ヤードのパー5。多くの選手にとって2オン可能な、いわばボーナスホールで、西村にとっても「しっかり獲りたい16番」。そこでティショットを残り194ヤードまで運ぶと、9番ウッドでのセカンドは「クラブは迷ったけど…逆目にあったので大き目でカット目に打ったのが良い感じで飛んだ」と手前7メートルに2オン成功。「絶対入れてやる」と上りのスライスラインを読み切り、イーグルを奪った。

それまでの2オーバーを帳消しにする“-2″で、イーブンの「72」でプレー。トータル2オーバーまで下がったカットラインを3打上回り、トータル1アンダーの28位タイとで決勝ラウンド進出を決めた。

「悪いなりに頑張れてよかった」とイーグルが西村を救った形だが、これは初めてのことではない。今季メジャー初戦「シェブロン選手権」では順延となっていた第2ラウンド再開直後の16番パー4で、残り179ヤードからショット・イン・イーグル。続く「KPMG女子プロゴルフ選手権」では前半8番パー4で、122ヤードから9番アイアンで放った球が1バウンドしてピンを直撃、そのまま真下に落ちてイーグルを記録した。「神様はまだ味方してくれるんだ(笑)」と笑みをこぼしていたが、イングランドの地でも神様は西村に微笑んだ。

「ずっと苦しくて、後半はティショットも荒れた。13番はお花畑に入れてガッツパー。そういう耐えた時間が良いご褒美としてきたのかなと思う」。メジャーとしてはKPMG女子プロ以来、3試合ぶりの予選通過。大会終了後に実施される第2回リランキングを突破するためにも、さらに上位を目指したい残り2日間となる。

開幕前から最近の課題に挙げているショットについては、テンポを意識しているものの、「制御不能な感じはあったので、どういう原因かは発見したい」とし、週末でさらに浮上するためには、すぐに修正する必要があると感じている。トップとは9打差があるが、2位とは4打差。「トップは一人飛び抜けているけど、その次とはそんなに大きな差はないと思うので、しっかり自分が伸ばすゴルフをしたい」と上を見続ける。

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