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岩田寛は8年ぶりの全英でも冷めっぱなし? 「ちょっと訳があって…」

男は黙って…。岩田寛は自らの状況に合わせ、そのなかで最大限のパフォーマンスをするつもりだ(撮影:福田文平)

<全英オープン 事前情報◇18日◇ロイヤル・リバプールGC(イングランド)◇7383ヤード・パー71>

2015年大会以来、自身4度目の出場となる岩田寛だが、なにやら表情が冴えない。開幕前週の土曜日に現地入りしたが、開幕2日前までにラウンドしたのはわずか9ホールのみ。それも火曜日に東北福祉大の後輩・松山英樹と金谷拓実のほか、中島啓太と4人で回ったアウトコースだけだという。

その理由について、「ちょっと訳があって…。恥ずかしいので内緒です」と多くを語らないのは“無口な男”らしい。体調が悪いわけではなく、歩いてのコースチェックはすでに終えている。それでも久々の海外戦に胸は高鳴らせているようで、「(海外は)嫌いじゃないけど、自分との戦いです。モチベーションはあります」。前回ロイヤル・リバプールGCで行われた14年大会にも出場。実に8年ぶりにメジャー大会に臨む。

「正直、レベルが高いじゃないですか。このフィールド、僕の実力だと」とキッパリ話す岩田は、スタート時間も気になるらしい。朝一のコースは「寒いし風が強いし」とリンクスらしさをモロに受けるが、晴れていれば夕方には風が止むようになるため、そのゴールデンタイムを狙いたいところだった。だが、初日のスタート時間は現地時間午前7時19分(日本時間午後3時19分)で、2日目は午後0時20分(同8時20分)。「無理です」という気持ちが、そのまま言葉に出てくる。

「なんとか…なんとかするしかないですね」とぽつりと話す42歳。開幕前日となる19日は松山とインコース9ホールの練習ラウンドをする約束をした。これで18ホールを回りきって試合に臨むわけだが…。DPワールド(欧州)ツアーとの共催で行われた「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」では“冷めっぱなし”を断言しながらも日本勢最上位の4位でフィニッシュしている。リバプールでのこの冷め具合は、初の予選通過にむけての予兆かもしれない。(文・笠井あかり)

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