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雨風ラウンドの自己評価は「81点(笑)」 原英莉花が大会2勝目へ今季最高5位発進

今季最高の滑り出しを見せた原英莉花。気持ちを新たに大会2勝目へ(撮影:佐々木啓)

<日本女子オープン 初日◇28日◇芦原ゴルフクラブ 海コース(福井県)◇6528ヤード・パー72>

「すさまじかった…」。スタートホールの1番でティショットを放ち、セカンド地点に歩いていく時、突然、強い雨と風がコースを襲った。「いつまで続くんだろう?」。そんな不安を抱えながらも、原英莉花は大会2勝目に向け、一歩一歩、一打一打、着実に進んでいった。

3番パー3で、6番アイアンで放ったティショットを手前5メートルにつけ初バーディを奪う。するとそこから4番、5番と3連続でスコアを伸ばした。パー5だった5番は、やはり“すさまじい”天候のなかでのプレーを強いられることに。ここは18メートルからのパットを3メートルオーバーさせながらも、それをねじ込んで決めたバーディだった。

「雨でグリーンが重かったところで、うまくジャッジができなかった」という思いはあるが、タフな状況のなかでも、開幕前に状態が上がっていると話していたティショットの出来には納得の表情を浮かべる。ラフに落ちれば、その後はどうしても苦しくなるメジャーセッティングだが、「思うような球が打てて良かった」と上機嫌。自己採点を求められた時も「81点ですね(笑)」と口も滑らかだ。

2020年大会を制した歴代覇者だが、「それは過去の話。新しい気持ちでまたナショナルオープンを勝ちたい」という思いで福井に乗り込んできた。ジュニア時代から憧れ続けたタイトルを目指す戦いは、いつも原に「楽しい」気持ちを与えてくれる。それは天候が良かろうが、悪かろうが変わらない。

普段通りの明るい笑顔は見せているが、やはり18ホールを終えた後は疲労困憊の色が濃い。さらに2日目は午前7時20分と早朝のスタートになる。「まずはきょうの疲れを取りたいです。あしたの朝の準備もしっかりしないと。(疲れを取るために)温泉ですかね!(笑)。とにかく湯につかりたいです」。

首位とは1打差。初日としては今季最高となる5位タイで滑り出した。今大会で唯一出場している歴代覇者が、タフなコンディションを乗り越え2つ目のトロフィーを狙える位置についた。(文・間宮輝憲)

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