トム・キムが「3Mオープン」を欠場 『右足首のじん帯損傷』と発表

3Mオープンの欠場を発表したトム・キム(写真は全英オープン)(撮影:GettyImages)

<3Mオープン 事前情報◇26日◇TPCツインシティーズ(米ミネソタ州)◇7431ヤード・パー71>
 
21歳の新星、トム・キム(韓国)が「3Mオープン」を欠場した。理由は「右足首のじん帯損傷」と発表、「グレード1」というから「軽度」ではあるが、大事をとって次週のレギュラーシーズン最終戦、ディフェンディングチャンピオンとして出場する予定だった「ウインダム選手権」(8月3日〜6日・米ノースカロライナ州)も出場しない。

昨年の「ウインダム選手権」ではセッジフィールドCCで最終日に「61」とマーク、21歳だったキムは第2次世界大戦後の米国男子PGAツアーで2番目の若さでツアー勝利を果たした。前週、ロイヤルリバプールGCで開催された今季メジャー最終戦の「全英オープン」は最終日に「67」と伸ばし2位タイ、こちらも全英では1976年セベ・バレステロス(スペイン)の最年少ランナップ(2位)だった。
 
ケガをしたのは全英初日のラウンドの後。滞在していた宿舎で「テラスの段差を踏み外してしまった」と告白し、「全英では第2ラウンド、第3ラウンドでは途中で何度も棄権しようかと思った。でもしなくてよかった」という。
 
2位タイはキムにとってメジャーの自己ベスト。世界ランキング17位で、今季は昨年10月に「シュライナーズ・チルドレンズ・オープン」を制しツアー通算2勝目を挙げるとフェデックスカップポイントは14位につけている。そのためレギュラーイベントの最後2大会を欠場して“プレーオフ3戦”に備える。
 
今年はプレーオフ第1戦の「フェデックス・セントジュード選手権」がポイント70位、第2戦の「BMW選手権」は50位、そして最終戦の「ツアー選手権」は30位まで。
 
「タイトルディフェンディングができないのはものすごく残念だが、まだ痛みが続いているのでしっかりと治療して完治させたい」と話し、ボーナスを含め賞金1800万ドル(約25億2千万円)を目指す。(文・武川玲子=米国在住)

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