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相棒の誕生日に「一番のプレゼント」を 畑岡奈紗がバーディ締めで優勝争いへ

畑岡奈紗と19年からコンビを組むキャディのグレッグ・ジョンストン氏(撮影:Yasuhiro JJ Tanabe)

<ロッテ選手権 3日目◇14日◇ホアカレイCC(米ハワイ州)◇6573ヤード・パー72>

「3日間のなかではショットはすごく良かった」。チャンスには何度もつけるも、最後のパットをなかなか仕留めきれなかった畑岡奈紗は、最終18番で1.5メートルを沈めるバーディ締めで、なんとか1つ伸ばしホールアウトした。歯がゆい一日の最後に、ようやく笑みがこぼれた。

前日までと風向きが少し変わったことで、ジャッジが難しい場面も多かった。「きょうは横風が多くて、17番も読み間違えて奥に外してしまった」。そんな状況のなか、2番では下りの4メートル、8番では手前5メートルを決めて前半から2つ伸ばした。

「この風なので、5~6メートルのパットを決めていかないとリズムに乗っていけない。5メートル前後がキーになりますね」と、“あと一筋”が続いたラウンドでも要所は締めた。ただ後半には12、17番でボギーが来てしまう。それだけに18番のバーディは大きかった。

午後組でプレーした前日は18ホール中9回だったパーオン数も、この日は15回にまで回復。飛距離も3日間で最高の平均274ヤードを記録した。継続的に取り組んでいる、インパクトでしっかり力を伝えられるスイング作りについても「試合をやりながら、今取り組んでいることをやるのは大変だけど、しっかりやり通せている。徐々にいい方向に進んでいる」と手ごたえも感じられる。昨年予選落ちを喫した大会で、今年は首位と2打差のトータル7アンダー・5位タイで優勝を争う位置につけたことも、その成長を表している。

シーズン初優勝を早く挙げたいのは当然のこと。ただ、ほかにも今週勝ちたい理由がある。きょう4月14日は、長年タッグを組むキャディのグレッグ・ジョンストン氏の58回目の誕生日だった。「グレッグにとって特別な誕生日ウィークなので、優勝が一番のプレゼントになる。自分でも期待しているし、頑張りたいですね」。あす、夕暮れの18番グリーン上で、最高のお祝いをしたい。(文・間宮輝憲)

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