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「緩んでしまうことが多くて…」 渋野日向子はショットに苦しみ『73』で後退

18番でのセカンドショット後には手首を気にする仕草も見せた。(撮影:Yasuhiro JJ Tanabe)

<ロッテ選手権 3日目◇14日◇ホアカレイCC(米ハワイ州)◇6573ヤード・パー72>

ショットを打った後にうなだれる…。そんなシーンをよく目にする一日になってしまった。18位からスタートした渋野日向子は「73」と1つスコアを落としたラウンドを終え、「(もっと)どうにかなったと思うので、すごく悔しい」と肩を落とした。

なかなかリズムが作り出せなかった。3打目を放った後に天を仰いだ5番のパー5や、グリーン右ラフに外し結果的にボギーにつながるセカンドショットになった8番など、スイング後になかなかいい感触が得られない。

「(スイング時に)緩んでしまうことが多くて、それを嫌がってドライバーも引っかけてしまう。うまくいきませんでしたね。ドライバーを引っかけたことで、アイアンは引っかけたくないと思って右に外すことも多かった。残念」。2打目を手前2.5メートルつけた3番などウェッジではチャンスも演出したが、ドライバー、アイアンの安定感がなかなか戻らなかった。

それでも10番からは3連続バーディを奪い、一時はアンダーパーに潜った。ここについては「微妙なの(パット)が入ってくれました。前半はそれがショートしたり、打った瞬間外れたなというのが多かったけど、入ってよかった」と振り返る。

ただ、「流れを変えたかなと思ったんですけど、自分で壊してしまった」と15番、17番と終盤にボギーが続いてしまう。フェアウェイキープ率は、予選2日間と同じ64.2%を記録したが、パーオン数は初日から15回→13回→11回と減少。その苦しみを表す数値になっている。

ここまでトリプルボギー、ボギーと苦手にしてきた6番は、ようやく3日目にしてパーでまとめあげ、「よかったですね。開き直って打ちました」と笑顔も見せる。しかし全体を見ると、納得のいかない部分が多い。最終18番も「最後だけよく飛んでましたね。振れてた」と手ごたえのあるティショットを打ったが、ツーオンを狙った2打目は「当たりが悪い」とミスヒットになり、グリーン手前にとどまった。その後は痛みで少し顔をしかめる場面も見られた。

風もあるタフな状況とあって、多くの選手が伸び悩みトップのスコアも9アンダーで止まった。渋野は「ピンが切ってあるところが、切れそうで切れないとか、逆に切れるとか中途半端な場所が多かった」という部分にも難しさを感じ取った。トータル1アンダー・32位タイで迎える最終日。「上を目指すには、アンダーを出さないといけないのであと1日頑張ります」。リーダーボードを駆け上がるために、ハワイ最後の日は快音を響かせたい。(文・間宮輝憲)

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