ダボなし「71」にホッ 三浦桃香“先生”が納得の予選通過

まずは一安心。三浦桃香は4年ぶりツアーで予選を突破した(撮影:福田文平)

<スタンレーレディスホンダ 2日目◇7日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6590ヤード・パー72>

カットライン付近でのプレーとなった三浦桃香は最終ホールをボギーとしたものの、連日の「71」をマークし、トータル2アンダーの50位タイで辛くも予選を通過した。2度の2連続バーディで3つ伸ばした前半のプレーについては「ほめてあげたい」と自画自賛。先週のステップ・アップ・ツアーを含めて4ラウンドでダブルボギーがひとつもなかったことを喜んだ。

最終9番パー4はパーセーブなら予選通過がほぼ確実。ボギーを打てば、後続次第でどうなるか分からないという状況だった。そんななか、2打目をグリーン奥にこぼして、5メートルのパーパットを残す。「カットラインは気にせず、自分のベストを尽くそうと思っていたけど、最後のパーパットだけは意識して強めに打ちました。ショートして予選落ちという悲しいことだけにはなりたくなかったので」。結果は1メートルオーバーだったが、しっかり打った納得のパーパット。外せば予選落ちが確実となる返しのボギーパットが「一番緊張しました」と笑みを浮かべた

スタートの10番パー3はボギーとしたものの、前半は圧巻の内容。「2打目の距離感がすごく良くて、ティショットが曲がっても全部リカバリーできたので、ほめてあげたいと思いました」。ツアー出場に向けて、テーマとして取り組んでいたPWと50度のコントロールショットを生かすために「120ヤード以内の距離を残すように調整して、そこからバーディを取れました」と13番からの5ホールで4バーディのチャージを振り返った。

初日に続いて、この日もティーチングプロ・三浦桃香の生徒たちが数多く観戦に訪れた。「いつもティショットでミスしたらボギーでいいんだよ、パーを狙うからダボになるんだよと話しているので、自分ができていなかったら『先生、おーい』って思われてしまう。ダブルボギーがなくて本当に良かったです(笑)」。普段教えている通りのプレーを実践した。

今回の予選通過により、まだまだツアーでプレーできる実力を秘めていることを証明した格好だが、再びツアーを目指すことには否定的。「まだ何も考えていないです。レッスンをしたり、さまざまな形でゴルフの楽しさを伝えていくのが今の自分の仕事。この試合が終わったらすぐにレッスンがあるので、早くレッスンがしたいと思っています」。最終日も先生として、生徒たちの手本となるプレーを貫くつもりだ。(文・田中宏治)

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