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「もう少し自分を見つめないと」 渋野日向子が感じている“もどかしさ”

渋野日向子が感じるもどかしさとは?(撮影:ALBA)

<JMイーグル・LA選手権 最終日◇30日◇ウィルシャーCC(米カリフォルニア州)◇6447ヤード・パー71>

トータル1アンダー・24位タイから上位を狙った渋野日向子。しかし4バーディ・3ボギー・1ダブルボギーと1つ落とした一日を、「話にならない」とバッサリ切り捨てた。「ショットもパットも無茶苦茶」。スコアを作れなかったプレーを終え、いらだちを隠さない。

特に首をかしげるのが、伸ばしたいはずのパー5を得点源にできなかった部分。ウィルシャーCCには2番、13番、15番と3つのパー5があるが、4日間でバーディを奪えたのは初日の2番のみ。計3つのボギーを叩き、そこで2つスコアロスを招いた。特に最終日は13番、そしてティが前に出された15番で2つのボギー。「獲るべきところで、本当に獲れてない。(バーディが)あまり記憶にない…、あ、チップインか。それくらいなので、ちょっとね。意識しすぎているのもよくないかもしれないけれど」と、ここを問題点として挙げる。

バーディは4日間で13個奪ったが、その内容も「微妙なの(パット)が入ってくれた、というのが特にここ2日は多かった。ショットで獲れた感覚がないぶん、うれしさは少ない」と納得はいかない。スイング改造中だが、大会期間中にはテーピングを巻いてプレーする左手の不安から練習量も十分に確保できないことも明かしていた。

ただ、そのスイング面については開幕時に比べると上積みは感じられている。「試合勘が出てきたことで、自分のスイングのクセもなんとなく分かってくる。こうなればこういうミスが出るというのは分かるからこそ、自分の体をコントロールできるようにならなければならないし、もう少し結果を出さなければいけない」。取り組み始めた当初は「シャンクばかり出ていた」と明かし、自身開幕戦になったタイでは「最下位を覚悟していた」と話してきたが、今は「もう少し高いレベル、上を見てやっている感じがあるから、難しい」と、階段を一歩一歩のぼっている様子もうかがえる。

予選落ちがなかったアジア2連戦を終えた後も、耐えながら5試合連続で決勝ラウンドにコマを進めている。最終日のラウンド後は「いい風に捉えたいけれど、今は捉えられない」と話すが、結果として残る部分ではある。ただ「もう少し自分を見つめないといけない。自分が思い描くプレーと、自分のゴルフのレベルがちゃんと比例しないといけないけど、難しいですね」という“もどかしさ”も吐露する。

そんななか来週は日本代表の一員として、国別対抗戦の「ハンファ・ライフプラス インターナショナル・クラウン」を戦う。自身初めて日の丸を背負う試合について聞かれたときは、「自分が出ると決まった瞬間からワクワクと緊張感があったので、やっぱりすごく楽しみ」と笑顔もこぼれる。「楽しんでやりたいですね」。団体戦で行われる来週は、チームのために力を発揮するつもりだ。(文・間宮輝憲)

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