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新進気鋭の若手に復活を期すベテランも 『第1回リランキング』で笑った者、泣いた者

第1回リランキングでの“生き残り”は? 左上から時計回りに桑木志帆、鶴岡果恋、木戸愛、河本結(撮影:GettyImages)

<ニチレイレディス 最終日◇18日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6621ヤード・パー72>

先週の大会終了をもって、国内女子ツアーは第1回リランキングが実施された。シーズン中に非シード選手たちの優先出場順位を見直すこの制度だが、メルセデス・ランキング上位30位ほどに入ることで、9月の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」までフル出場できる見込みが立つ。

リランキング上位勢を見ると、若手隆盛の女子ツアーを象徴するような面々だ。1位はトップ10入り3度の桑木志帆(20歳)。2位からは竹田麗央(20歳)、櫻井心那(19歳)、リ・ハナ(韓国、21歳)、安田祐香(22歳)と新進気鋭のメンバーがツアーに“生き残った”。

ベテランも頑張っている。レギュラーツアー通算5勝の29歳・比嘉真美子はQTランク82位と出場が制限されたなか、7試合中6度の予選通過。175.06ポイント(pt)を獲得して、リランキング11位でシード返り咲きへの足がかりを作った。

“ボーダーライン”付近の選手はどうだろうか。QT65位から飛躍したのは今大会で5位タイに入った鶴岡果恋だ。55ptを加算し、リランキング27位(110.25pt)で中盤戦出場権を獲得した。1年間でつかえる推薦出場試合数8試合をすべて前半戦でつぎ込む策と、勝負どころでの集中力が光った。

QTランク1位の若林舞衣子はリランキング31位で出場権をキープ。QTランク131位の木戸愛はリランキング35位で“下克上”に成功した。そのほか、直近3戦で30pt以上を稼いだ木下彩(36位)や、今大会で8位タイに入り、わずか1試合の出場でリランキング44位につけた東浩子らも多くの出場が見込めそうだ。

一方で、思うような結果を残せずに“リランキング落ち”した選手もいる。QTランク5位の石川明日香はリランキング56位と厳しい位置。黄金世代の河本結は16試合で予選通過が2回と苦しみ、リランキング70位で出場権を喪失した。今後は推薦で出場するか、下部のステップ・アップ・ツアーから再起を図ることになる。

第2回リランキングは「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」(9月22~24日)終了後に行われる。その間13試合と、息をつく間もなく、対象選手たちは再びポイントレースに身を投じることにもなる。来週の「アース・モンダミンカップ」からは5試合連続で4日間大会が開かれるが、3日間大会よりもポイント配分が大きいこの5連戦は特に重要。生き残った選手たちにとって“夏の陣”での結果が第2回突破、そしてシード獲得へのカギを握りそうだ。

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