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「いまは勝てるゴルフができていない」 連覇かかる比嘉一貴の“不安要素”と“自信”

比嘉一貴、大会史上6人目の連覇へ好位置につけた(撮影:米山聡明)

<ダンロップフェニックス 2日目◇17日◇フェニックスカントリークラブ(宮崎県)◇7042ヤード・パー71>

連覇の見える位置で折り返し地点を迎える。29位タイからスタートした比嘉一貴が8バーディ・3ボギーの「66」で急浮上。首位と4打差のトータル6アンダー・4位タイにつけた。

先週から替えたピン型パターが、どうやらハマってきたようだ。バーディパットがカップ外側をかすめて決め切れなかったシーンが続いたことから、ラインを浅めに読むようになると、次々と決まった。「ロール(転がり)が良くなった分、少し曲がり方にも変化があったと感じた一日でしたね」。ミスヒットを修正するために使い始めた新たな相棒。「パッティングは今、自信がある」と言えるほどの好感触を得ている。

風速9.8m/sの風が吹き、伸ばしきれない上位勢を尻目に存在感を見せつけた。初日と同じフェアウェイキープ率50%でも、林に入れることが多かったと振り返るなか、ピンチはセーブして、ボギーが来てもバーディで獲り返した。「ボギーも3つ出てしまったけれど、あまり後を引きずらないようなボギーだった。一日を通していい流れでできたと思う」。2度のバウンスバックを見せながら、じわりじわりと差を詰めていった。

“連覇”という文字は頭のなかにありつつも、アピールは控えめだ。「いまは勝てるゴルフができていない。ショットの内容的には全然まだまだ」。この2日間で50%のフェアウェイキープ率、63.8%(23/36)としたパーオン率の改善を求めていく。

気を引き締めながら週末へと向かっていくが、それでもそのショットに対する不安要素がなくなれば「(連覇の)チャンスはあるのかなと思う」。ジャンボ尾崎、タイガー・ウッズ(米国)らに続く、大会史上6人目の快挙へ。それは「頭の片隅に置いておくくらい」で、自分のベストを尽くしていく。(文・笠井あかり)

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