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馬場咲希は史上8人目のアマチュア優勝へ「とにかく楽しんでやりたい」

首位と5打差を追いかける馬場咲希。大逆転Vに向けて気合いを込めた(撮影:佐々木啓)

<Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 2日目◇18日◇鹿児島高牧CC(鹿児島県)◇6419ヤード・パー72>

馬場咲希(代々木高2年)が首位と5打差のトータル8アンダー・4位タイで最終組の1つ前からスタートする。もし逆転すれば、国内女子ツアーでは2019年の古江彩佳以来4年ぶり8人目のアマチュア優勝者となる。

首位と1打差で迎えた2日目は、初日と同じようにスタートの1番パー5で2オンさせて2パットのバーディ発進。幸先のいい滑り出しを見せたが、そこからパタリとバーディが止まる。バーディチャンスについても、「打ちたいと思っても打てなくて、気持ち的に打てない感じだった」と、ことごとくショート。そのまま優勝争いから脱落していくかに思われた。

転機は1バーディ・1ボギーとスコアが停滞して迎えた15番のパーパット。「めちゃくちゃオーバーして返しが残っちゃったとしても、とにかく入れたかった」と強気にねじ込む。「そこから切り替えてバーディパットも強気で打てました」と、続く16番パー5では2.5メートル、17番パー3では4メートルのバーディパットを沈めて、優勝戦線に踏みとどまった。

馬場が初めてツアーに出場したのは昨年4月の「ヤマハレディースオープン葛城」。4日間を戦い58位に入った。その後は7試合に出場して、最高成績は「日本女子オープン」の11位。初めて優勝も狙える位置で最終日をプレーする。「去年も何試合か出していただいたんですけど、上位に入ることがなかった。プロの試合で上位で戦えることがすごく楽しい」と笑顔を見せる。
 
優勝を意識するかと聞かれると、思わず「ヒヒッ」と引き笑いしたあと、「もちろん意識したい位置ではありますけど、考えすぎずに最後までとにかく楽しんでやりたいなと思います」と答えた。初日の前半9ホールで5つ伸ばした爆発力はある。最終日はプロたちの想像の上をいくプレーが見られるかもしれない。(文・下村耕平)
 
【アマチュアのツアー優勝者】
■清元登子 1973年 トヨトミレディース
■宮里藍 2003年 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン
■キム・ヒョージュ 2012年 サントリーレディス
■勝みなみ 2014年 KKT杯バンテリンレディス
■畑岡奈紗 2016年 日本女子オープン
■クリスティン・ギルマン 2018年 センチュリー21レディス
■古江彩佳 2019年 富士通レディース

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